【銀魂】私はコミュ障超絶インドア二次オタボーイッシュ、それから((沖「長げェ。」3

74話 ページ27

目を開けた。


そこには石原の振り下ろそうとした右腕を攫む男の姿。



「お…沖田……」



沖田だった。



石「あらイケメン君。邪魔しないでよ。離して」



涼しい顔で沖田に言う。




沖「…コッチのセリフでィ…黒川を離しやがれ」



いつもからは想像できない程低い声で。いつもとは全く違う真剣な、恐れさえ抱く表情で。



石「…っ」



沖「お前が離したら俺も離す。テメーの拒否権はねェ」



意外にもすぐ離した。

沖田は私の体を自分の方に引き寄せると石原の腕を離した。

石原は二人から距離を取る。


ゆっくり後ずさると屋上から出た。




「……っっ…はぁ…」



私はその場に座り込んだ。


沖「大丈夫か」


沖田も私の隣にあぐらをかいて座った。




「うん…ありがとう…」




いいのかな…迷惑じゃないかな…



ここでもコミュ障を発揮する。


口を開くのに、この言葉を言うのに勇気がいる。



意を決して口を開いた。




「あの…さ、沖田」


沖「何でィ」




「…………………………沖田、は……信じ、たい」

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