118話ですよ。 ページ34
こ「藤の花は池の向こうにあります。池を超えて生垣を右手に進み次の曲がり角を左に、そうすると立派な藤の木があります。きっとそこの事を言ってるのではないでしょうか。」
『ただ礼を言いたいだけなのに、何故こんなにも遠回りなのか…。』
こ「ちゃんと聞いてました?もう言いませんよ?」
『しっかりメモったから大丈夫!ありがとね〜。』
こんのすけに別れを告げ長谷部の元へ向かう。えっと確か池の向こうの生垣を右に進んで…。
「ばぁ!!!」
『うわぁぁ!!!』
木の枝に真っ白な何かがぶら下がっている。その正体はまぁ、驚きが大好きで真っ白なやつって言ったら1振りしかいないよね。
『もう……。やめて頂けますか鶴丸国永様…。』
鶴「驚いたか?!嬉しいなぁ、ここの本丸の奴らは驚いてくれないから暇してたんだ。」
はっはっはと笑いながら飛び降り見事な着地をする鶴丸。どの本丸の鶴丸もすーぐ驚かしてくるからもう命が足りんな。
『そうですか。お暇でしたら燭台切光忠様達のお手伝いをしたらどうでしょう?ちょうど夕餉の準備をされてましたよ。』
鶴「夕餉!もうそんな時間か。よしちょっとつまみ食いでもしてくるかな。」
そのまま捕まって説教されてしまえ。
ていうか、いつの間に起きてたんだろ。なんか最近誰かしら起きてるから誰が寝てるか把握出来てないんだよな…。今度こんのすけと調べるか。
って、今はそうじゃなくて。えーっと曲がり角を左に曲がるとなんてことでしょう綺麗な藤の花が咲き乱れて…。
『あれ?へし切長谷部様は??』
100%ここに居るって信じてたけど、そっかいない可能性もあるって博多くん言ってたな。ここまで来たのになぁ。もういっその事夕餉の後でもいいか。
『なーんてね。霊力的にはここには誰かしらいる筈だからせっかくだし私の予行練習聞いてもらおっかな。』
皆様覚えているでしょうか。引継ぎさんその1で私が扉越しに中の霊力を感知していたのを。メタいとか言わないで。
『えー、ゴホン。へし切長谷部様。私を介抱して頂きありがとうございました。五虎退様から膝枕をされていたと聞いた時、何故その時目覚めなかったと少しだけ後悔しました。役人にとって、へし切長谷部様から優しくされることは、三日月宗近様を鍛刀するより珍しいことですので。本当に嬉しかったですありがとうございました。』
言い終わるとガサガサという音とともに長谷部が草むらから出てきた。計画通り。(ニヤリ
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光莉(プロフ) - 彼方さん» あの頃の10番はきっと疑わない性格だったんでしょうね....。少し走ってしまってちょっと読みにくい文面になってしまい申し訳ないです(´・ω・`)またこの辺りは本編で触れたいと思ってるのでその時にはもっと詳しく書けるようにします!応援ありがとうございます! (2019年5月23日 7時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 流れるようにブラックな部署に配属された10番さんが哀れな様なちょっと面白いような。これは逃げられませんね。でも人事の目は正しかったんだなと今までのお話読んでてよくわかるのて、良かったです!10番さん光莉さま、お身体に気をつけて、これからも頑張ってください (2019年5月22日 20時) (レス) id: 90eb996ab4 (このIDを非表示/違反報告)
光莉(プロフ) - 彼方さん» コメとリクありがとうございます!入社のお話はいつか書きたいと思っていたのでリクを頂きとても嬉しいです!ブラック会社云々はどうだったんでしょうね...?公開まで今しばらくお待ちください! (2019年5月15日 8時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - はじめまして。一気読みさせていただきまして、とても好きな作品だと思いました。丁度リク募集中とのことで、図図しいですがリクエストさせていただきたいです。10番が引継部に入社?した時のお話とか読んでみたいです。まだブラックな職場とは知らないのでしょうか。 (2019年5月13日 15時) (レス) id: 90eb996ab4 (このIDを非表示/違反報告)
光莉(プロフ) - iceblast5さん» ありがたいお言葉ありがとうございます!ゆるゆると更新していきますが、頑張ります! (2019年5月2日 11時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光莉 | 作成日時:2019年5月1日 14時