119話ですよ。 ページ35
『わぁ。へし切長谷部様そんな所にいたんですね。驚きましたー。(棒)』
へ「棒読みなのはあえてつっこまないことに致します。こちらこそ、助けて頂きありがとうございました。自分がおかしいことに気付いてはいたのですが、体が言う事を聞かず、罪のない人に手を上げるなど…。」
夕日が差し込み、藤色に染まる長谷部は悲しそうに俯いた。すっごく場違いなことを言うとめっちゃ綺麗。
『ん゙っ。何の事ですか?私あの時のこと、あんまり覚えてないんですよねー。もし、貴方様が私に手を上げていたとしたら、ただ主命を全うしただけなのではないでしょうか。仮にでもあれは貴方様の主なのですから。』
へ「しかし、あれは明石がとどめを刺した日から私の主ではなかった。」
『それなら、貴方様は操られていただけです。貴方様に非はありません。』
へ「しかし……。」
しかししかしうるせぇな。もういいって言ってるからいいの!とは口に出せないけど。
『私は望まれたことしかしません。あの時私は、きっと誰かの望みを叶えただけなのです。だから、気にしないでください。もし!それでも悔やむのであれば私のお仕事のお手伝いをしてくれませんか?』
へ「…!……主命とあらば。」
『私はあくまで引継ぎで貴方様の主ではありませんよ。』
へ「そうですね…。」
クスクスと笑い合う。心做しか長谷部が少し元気になった気がする。嬉しいなぁ。
鶴「おぉーい、お二方。夕餉の準備が出来たぜ。」
『どうされたのですかその頭。』
やってきた鶴丸の頭にでっかいたんこぶがひとつこんにちはしてるけど。どうしたってまぁ1つしか考えられないね。
鶴「驚きを求めてつまみ食いした所、光坊に拳骨を喰らわされてな。」
『うわぁ。』
へ「つまみ食いなどしようとするからだろ。」
それ相応のことをしたのです。怒られて当然だとプンスコする長谷部。通常営業に戻ったかな。
『よし!では2振りで先に食卓に着いた者に私のおかず1口分上げましょう。ちゃんと手を洗ってから着いてくださいね。よーいどん!』
鶴「えぇ!それは俺の勝ち目なしではないか!」
『ではへし切長谷部様はハンデとして10秒数えてから走ってください。』
へ「わかりました。」
『行きますよ!鶴丸国永様!!』
鶴丸の手を引きダッシュで走る。もちろん長谷部に軽々と抜かされ我々が母屋に着いた頃には長谷部は手をきっちり洗って食卓に座っていたって所は言わずとも分かるよね。
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光莉(プロフ) - 彼方さん» あの頃の10番はきっと疑わない性格だったんでしょうね....。少し走ってしまってちょっと読みにくい文面になってしまい申し訳ないです(´・ω・`)またこの辺りは本編で触れたいと思ってるのでその時にはもっと詳しく書けるようにします!応援ありがとうございます! (2019年5月23日 7時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 流れるようにブラックな部署に配属された10番さんが哀れな様なちょっと面白いような。これは逃げられませんね。でも人事の目は正しかったんだなと今までのお話読んでてよくわかるのて、良かったです!10番さん光莉さま、お身体に気をつけて、これからも頑張ってください (2019年5月22日 20時) (レス) id: 90eb996ab4 (このIDを非表示/違反報告)
光莉(プロフ) - 彼方さん» コメとリクありがとうございます!入社のお話はいつか書きたいと思っていたのでリクを頂きとても嬉しいです!ブラック会社云々はどうだったんでしょうね...?公開まで今しばらくお待ちください! (2019年5月15日 8時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - はじめまして。一気読みさせていただきまして、とても好きな作品だと思いました。丁度リク募集中とのことで、図図しいですがリクエストさせていただきたいです。10番が引継部に入社?した時のお話とか読んでみたいです。まだブラックな職場とは知らないのでしょうか。 (2019年5月13日 15時) (レス) id: 90eb996ab4 (このIDを非表示/違反報告)
光莉(プロフ) - iceblast5さん» ありがたいお言葉ありがとうございます!ゆるゆると更新していきますが、頑張ります! (2019年5月2日 11時) (レス) id: 78dc364c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光莉 | 作成日時:2019年5月1日 14時