40、繋がった想い。 ページ6
「まぁ、本当のプレゼントはこれじゃないんだけどね」
「え!?」
まだあるんですか、と言うと、恥ずかしそうに下を向いてうん、と言った。
「そんなに貰えないです・・・」
困ったように僕が言うと、あはは、と天月さんは笑った。
「まぁ、貰って?」
「いいでs・・・んっ!?」
振り向いた瞬間、
僕の視界は天月さんの顔で限定された。
「・・・っ、ごめんね」
僕は何も言葉にすることができなくて、
ただ瞬間的に触れた熱を思い出して赤くなることしかできなかった。
歌詞太郎さんが強調した部分は、こういうことだったんだ、と今更思っていると、
「あはは、可愛い!」
ぐしゃぐしゃに僕の髪をなでまわして、天月さんは荷物を持った。
「行こっか」
そう言った天月さんの顔は、
夕焼けのオレンジに照らされて、
赤く火照った顔がさらに赤く見えた。
(やわらかかった////)
そんなことを思う頭をばか、と叩いて、
天月さんの数歩後ろをついて行った。
「着いたね」
家に着くと、天月さんは僕の部屋まで荷物を運んでくれた。
「じゃあ、俺、もう帰るね」
そう言って僕の部屋から出て行こうとする天月さん。
僕は見送るために、その後を追っていく。
〜天月視点〜
ついにキスをした。
大好きな、あの子に。
ただ、ふわふわした気持ちと、不安な気持ちが混ざってる。
帰って早くそれをぶちまけてしまいたくて、
俺は「じゃあね」と背を向けた。
(もう少し居たかったなぁ・・)
そう思っていると
「天月さん」
あの子が俺の名前を呼んだ。
「なn・・・っ」
振り向くと、彼女が目の前に、居た。
身長は10センチ以上下の彼女が、
自分の頬に。
「・・・もう、なんでそんな背が高いんですか!////」
もう少し低くしてください、と顔を赤らめて言う彼女。
「今・・・「あぁ、もう、黙ってください!」」
ですからー、と俺をまっすぐ見つめなおす。
「ぼ・・・っ僕、天月さんのことが、
好きなんです」
心臓が高鳴った。
気付くと、(人2)ちゃんの手を掴んでた。
「それ、ホント・・・?」
こく、とうなづく彼女。
「俺も大好きだよ」
深く、深く抱きしめてキスをした。
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ぱーかー(プロフ) - ひめさん» おおおお!!!10日ちがいですね、(19日にかえてやろうかしら(( (2014年4月24日 21時) (レス) id: 10dd22b3fd (このIDを非表示/違反報告)
ひめ - 主s!この小説の設定では、誕生日3月9日じゃないですか(^^)d私誕生日3月19日なんですよーw (2014年4月24日 11時) (レス) id: 5bad54acd1 (このIDを非表示/違反報告)
こにゃた(プロフ) - ぱーかーさん» 咳しすぎて喉が・・・潰れ、な、いかもしれない← (2013年4月16日 4時) (レス) id: 4fd7aabe3c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーかー(プロフ) - こにゃたさん» wwwwwwwww (2013年4月14日 12時) (レス) id: bf94a30a8e (このIDを非表示/違反報告)
こにゃた(プロフ) - 88888888888←(;・∀・)ヤメル (2013年4月14日 12時) (レス) id: 4fd7aabe3c (このIDを非表示/違反報告)
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