御92様が江戸に来た様で。

第二十一訓 ページ22

「あ゛ー、あの爺さん『あれやらこれやら持ってけ』って人使い荒すぎんだろ。こんなことならせめて神楽でも連れてくるんだった

「本当です…爺には重労働でした…。」

「菊くんって意外とボケ属性だったの？ だとしてもちょっとボケが弱いなぁ……

それあれだよ？ 高校生が『ウチらおばさんじゃんww』って言ってるやつだからね？

あいつら10代のくせにおばさんずらしてくっから、
本物の婆さんに失礼だよ、

今すぐ母ちゃんに謝ってこい」


「銀時さんが一番失礼です、JKとお母さま方に謝ってきてください」


こんな事なら無理言ってでも新八さんに着いていくべきでした

だってスーパーですよ？ 楽しいに決まってるじゃないですか

それも別世界のスーパー、この前皆さんと行った時に少し見ましたけど…十分楽しめました。商品名が少し違うのが良いですよね

それなのにアーサーさんが着いていくって何ですか、アーサーさんに何が出来るって言うんですか、
絶っっっ対に余計なもの買いますって、『スコーンの材料』とか言って自信満々に買い物するんでしょうね

考えただけで背筋が凍る、台所だけは阻止しておきましょう

「あ、菊くん ちょっくら休憩でもしない？」

そう言って銀時さんは団子屋のほうを指さした

「…！是非…！」

着いてきて良かった…と今日初めて思いました










「ねーちゃん、みたらしと三色、三本ずつ頼むわ」

「分かりました」と笑顔で答えてくれる女性、暫く座って待っていると「お待たせしました」とお団子を持ってきてくれた

「お、サンキュ」と軽く銀時さんが言う

「ありがとうございます」女性に言うと、またもや笑顔で返してくださった

久しぶりのお団子…！

みたらし団子を手に取ったまま喜ぶ私を見て「え、何。そんな喜ぶ？ もしかして団子見たことなかったり？」と銀時さんは訊く

「いえ…久しぶりだったので嬉しくて…」

「あらそう、んじゃまた来ましょうかねー」

「いいんですか！？ありがとうございます」

そう礼するが、銀時さんはじーっと私を見たままでいる

「…あの、食べないんですか…？あんまり見られてると食べにくいんですが…」

「んー？いいから黙って食え」

とまたもやじーっと私を見る

その視線に耐えられずパクりと一口食べるとモチモチとした食感に思わず目を見開く

美味しい…。流石江戸ですね…

お団子を口に頬張っているとふと声が聞こえた

「あり？ 旦那じゃないですかィ、ここで何してるんでィ」

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