Killers West 4

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『ひ、人殺し！』



神｢せやね、俺は人殺しやね。

でもオカンも同じやで。直接手は下していなくて

も、オトンの人間性を死に追い込んだ。

良かったなオカン。愛する息子と同じになれて。｣



顔が恐怖に歪んでいる。
そんな中でも俺は笑顔になれるのだから、もう狂ってしまったのだろう。



重｢神ちゃん、そんくらいにしときや。

そいつ怖がっとるやん。｣



神｢あ、しげ。大丈夫やった？｣



しげが階段付近から顔を覗かせた。
声を掛ければ、こちらにやってくる。
そうだ、賄いを用意しなくては。



重｢ありがと。てか、そないに言ってええの？｣



確かに、俺達が殺し屋って言ってもうたけど。
ほんまは言うたらあかんことも言ってもうたけど。
けど、大丈夫や。



神｢大丈夫やで。コイツ、ターゲットやから。｣



店の営業中、忘れ物を取りに部屋に戻る時に横山くんに書類を渡された。
任務の内容は“神山裕子”の殺害。
俺のオカンの名前だった。

今日の深夜行こうと思っていたが、わざわざ自分から出向いてきてくれた。
手間が省けたのでありがたい。



神｢そろそろ時間も無くなってきたし…。

さ、オカン。地下に行こか。

ここでやったら掃除大変やわ。｣



手を差し出した。
すると、自分の状況を理解していないのか、ふるふると震える手を重ねてきた。
嗚呼、なんて馬鹿なんだろう。
今すぐ逃げればいいのに。



神｢オカン、楽しみやね。

すぐにオトンの所へ行けるよ。

もちろん、地獄やけどな。｣



俺の手を振り払おうとした。
その手をグッと掴んで、離れないように。

一度俺の手を取ったんや。
もう離さへんで。

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