Killers West 4

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side K.Tomohiro


もう、限界やった。

当たり前やろ。たとえ2週間くらいとはいえ、毎日働いてお金送って。
それなのに奴は、そのお金を全部パチンコにつぎ込んだ。
今となっては、堂々と俺からお金を奪ってパチンコへ行く。
その間、俺はちゃんと働いて。

ふざけるな。



『ただいまー。あ、智洋聞いてや。

今日な、やっと当たったんよー。』



俺の隣に座り、肩を組んでくる。
こんな奴の元に産まれさえしなければ、俺は夢を追いかけられたかもしれへんのに。



神「…ふざけるな。」



ボソッと言った。
だが、この距離では流石に奴でも聞こえたようで。



『あ？今なんつった？』



肩を組む腕に力が入った。
少し痛い。


でも、もう俺は昔の…何もできない智洋ちゃうねん。



神「…ふざけるなって言うとんねん。」



『は？お前そないなこと言っていいと…』



神「何回でも言ったるわ。

ふざけんなよ、お前。」



肩に組まれていた腕を振り払い、奴にまっすぐ向かって言った。
奴は、俺が反抗するなんて思いもしなかったのだろう。呆けた顔をしている。
が、しばらくしてすぐに怒り始めた。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

全身が痛い。
何回殴られたのだろう。

“誰が育ててやったと思ってる”

そんなことを今もズルズルと言い続けている。


あぁ、あいつを刺したらどれだけ気持ちがいいやろうか。
心臓を一突きとか、頸動脈を切るとか、そんなんはおもろくない。
もっと、奴が苦しむことを、もっと…。


そう、床に横たわりながら考えた。
刃物は、カッターで。
包丁なんて大きい物では奴を苦しめられないから。


…あ、あんなとこに、カッターあるやん…。


横たわったまま、丁度手の届く位置にあるカッターに手を伸ばした。

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