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三十八話 ページ39

Aの周りには8つの呪骸、16本の蝋燭が少し離れた所に置かれてある。

――

五「Aにはこの8体の呪骸を起こさずなおかつこの蝋燭を灯し続けてもらう。火力をあげると当然蝋燭の溶ける速度が速くなる、かと言って弱すぎると火が消えてしまう。見ての通り蝋燭は全部長さが違うから一個一個の調整が必要だし呪骸だってそれぞれの設定が違うからそこでまた違う調整が必要になる。全て違うものを一定に保つ、それに長時間かなりの呪力を出し続けるから持久力の訓練にも呪力の総量をあげる訓練にも呪力の制御(コントロール)の訓練にもなる。時間制限は僕が帰ってくるまで!いつ帰ってくるのかは教えない。だけど僕が帰ってくるまですべての火を灯し無傷でいる事!」

――

そう言われ何時間経った事か…。
呪骸の位置は変わらぬものの蝋燭は殆ど溶けあと少しで消えてしまいそう。

Aはこの訓練を朝日が昇る頃から始め月が輝く今までずっとしていた。
この一日だけでもAはかなり成長し強くなった。
呪力総量も大幅に増え制御(コントロール)も格段に上がった。

『(…もっと、もっと強くならないと…‼死ぬ気で…!……虎杖君の分まで…‼)』

維持に集中していたAだが入り口を見る。

五「お疲れサマンサー(一応呪力の感知、気配での察知も出来るようになったみたいだね。飲み込みが早い)」
『……ぷはぁ〜〜…』

五条先生が帰って来た事により訓練の終了を告げる。
蝋燭の火は消え呪骸も片づける。
Aは呪力の消費で疲れ倒れて動けない。
そして眠った。

五「(…僕が未登録の特級との戦闘が入った事で思ったより遅くなったけど……それでも続けれる、いーちゃんからの呪力前借をした様子もない。彼女自身が強くなったのがよく分かる…より高度な術式を使わない限り前借はないだろうね)」

その時五条はA異変に気付いた。
彼女の呪力の回復が早すぎる。
さっきまであれほど呪力が空になるまで使っていたのにもう全回復に近い程呪力が回復していた。

五「(…眠る事で呪力の即時回復をしている…?)」

五条は寝ているAを起こさないように毛布を掛けて起きるまで待った。

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設定タグ:呪術廻戦 , 虎杖 , 五条   
作品ジャンル:アニメ
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アンナ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!これからも書いていくので応援して頂けると嬉しいです!ありがとうございます! (2021年2月16日 16時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
もも - とっても面白かったです!続きがすごく楽しみです! (2021年2月16日 16時) (レス) id: 3174782329 (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます!そうなんですね!口調があまり分からず書いていました…順次訂正していきます!ご指摘ありがとうございます面白いとのコメントもありがとうございます! (2021年2月3日 15時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 五条さんは自分の事を『僕』と呼びます。 『俺』は滅多に使わないです! 後(あと)面白いです! (2021年2月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
アンナ(プロフ) - 白狐さん» コメントありがとうございます!続き頑張ります! (2021年1月31日 14時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アンナ | 作成日時:2020年12月27日 9時

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