【テニプリ】"必要"としてください。

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幸村Side



全国大会決勝戦

相手は青学で一度俺たちが負けた学校だ





神崎「幸村先輩！青学って新しいマネージャーさんがいるみたいなんです！一緒に挨拶に行きませんか？」



幸村「そうだね。青学のマネージャーを見てみたいな」





俺は瑠花と一緒に青学の応援席に向かう

辿り着くと、青学に一人の少女が



あの子がマネージャーかな？





幸村「突然お邪魔してごめんね。マネージャーさんに挨拶をしたいんだ」



手塚「ん？幸村か。あぁ、いいぞ」





一瞬、手塚の顔が険しくなったのは気のせいかな……

そう思っていると、少女がこっちに向かってきた





『葵Aです！今日はお手柔らかにお願いしますね』



幸村「あぁ、俺は部長の幸村精市。宜しくね」





手を差し出すと、葵さんは手を握った

俺は驚いた



葵さんの手が異様に冷たかったからだ





幸村「葵さん、手がとても冷たいね」



『気分悪くしちゃいましたか？ごめんなさい。重度の冷え性なんです』



幸村「いや、気にしてないよ」





そう言うと、安心しきった顔をした


………あれ？



とこかで見たことある……





瑠花？


なんで青ざめた顔をしているんだい？





幸村「瑠花？大丈夫かい？」



神崎「あ……はい。」





体調が悪いのかな？





神崎「…先輩…分からないんですか…」



幸村「え？」



神崎「だって彼女は





A先輩ですよ」





震えた声で言う瑠花


葵さんとは初対面でしょ？




『マネージャーさん。気分が優れなさそうですね。戻られた方が…』



幸村「あ…あぁ…そうするよ」





笑顔でそう言った彼女が何故か怖いと感じた



貼り付けているようで



＿＿偽りっぽい笑顔だったから





『あ！戻る前に一つ言ってもいいですか？』





葵さんは息を軽く吸い込んで……





『必要としなかったこと



忘れたこと



全部ぜーんぶ



後悔させてあげますから♪』





幸村「え？」





そう言って、彼女は戻って言った



その言葉の意味が分からないまま、俺は立海の元に戻った





『今から私たちの劇が始まる



立海は踊り踊らされて



狂うんだよ？



まるで私が壊れた人形になったように



可笑しくなって可笑しくなって



心がドロドロに溶かされ最終的に何もかも無くなる



ふふ、みんな頑張ってね♪』





不気味な笑みを向ける彼女に





「「「＿＿あぁ」」」



【END】

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