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28話 ページ28

黄「アキラ君達、そろそろ終わるって。後は先生のソロだけみたいだよ。」

電話の主は仕事中のアキラだったようで、そろそろ終了するという連絡だったらしい。

緑「それじゃ、僕達は次の目的地に行きましょうか!」

黄「うん!そうだね!」

『次の目的地…ですか?』

2人はそのまま美容院を出ようとドアに手をかけている。

『ちょ、ちょっと…お支払いしないと…』

Aは慌てた様子でバックから財布を取り出す。

上「お代はすでに頂戴してあります。」

『えっ!?でも私払ってないです!』

タツキ達と、上霧を交互に見るA。

緑「いいからいいから!」

『良くないです!』

黄「それは後々ネタバラシするから!」

抵抗するも2人に両腕を引かれ、そのまま美容室を後に…

後ろでは上霧がニコニコと手を振っていた。

再度、止まっていたリムジンに乗り込めば、次の目的地へ。

『あの…お支払い。まさか榊原先輩が?』

黄「こらこら、違うでしょ?」

一瞬きょとんとしたAだったが、すぐに思い当ったようで、俯き加減に言い直した。

『たっ…タツキ先輩が?』

黄「うん!よくできました!だけど、僕じゃないよ?」

『じゃ、ウィト君?』

緑「僕でもないです!」

『えぇー?それじゃ、誰が…』

Aが本気で頭を悩ませ始めると、車が止まった。

緑「あれ?もう着いた?」

黄「そうみたい!」

『今度はどこへっ!?』

クルクルと表情を変えるAをしり目に2人は車の外へ。

目の前の店には綺麗にメイクされたモデルの広告。

『ここは?』

黄「メイクサロン!」

『えっ!?メイクですか…?』

緑「とことん可愛くならないとですからね!」

黄「違うよウィトっち!Aちゃんは綺麗になるの!」

緑「言葉のあやです…」

戸惑う彼女の腕を引いて、サロンの入り口を入る。

すると先ほどのように店員が勢ぞろいし出迎えた。

『デジャヴ…』

「お待ちしておりました。タツキ様。」

黄「ここはね、僕の家が経営してるメイクサロンなんだよ。」

タツキの言葉に言葉を失うA。

緑「タツキ先輩の家は本当幅広いですねー。」

黄「今日はね、この子をとびっきり綺麗にしてあげて!」

未だ言葉を失い続けるAの背中をズイッと押すタツキ。

すると綺麗にメイクを施した店員数人が彼女に歩み寄る。

「承知いたしました。」

タツキに一礼すればAは別室へと連れ去られる。

2人はそれを笑顔で見送っていた。

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炭酸(プロフ) - 剣城萌江さん» ありがとうございます(^^)こんな駄作ですが…先生をより好きになるお手伝いが出来て私は幸せです! (2017年7月8日 10時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
剣城萌江(プロフ) - 最近リア友にアルスマグナを布教され、見事に沼にハマった新米メイトです。ケント先生推しなので最初からドキドキワクワクしました!これを読んでもっと先生のことが好きになりました(*´ω`*) (2017年7月6日 16時) (レス) id: 869f1bba53 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - あさべるさん» ただいまです!ありがとうございます(^^)読みに来てください!ゆっくりではありますが、書き始めてますので、気長にお待ち下さい(^_^;) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - アメさん» ご無沙汰してます。長らくお待たせしました(;´Д`)お気遣いありがとうございます(^^)アメさんもお気を付けて! (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸(プロフ) - 韮さん» ただいまです!はい!のんびり楽しく頑張ります(^^) (2017年6月4日 23時) (レス) id: 35aaf36854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:炭酸 | 作成日時:2017年2月22日 0時

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