[ハリポタ]月明かりが眩しくて

第二章 ページ3

「こがしたら承知しないよ」


「はい、おば様」


部屋を出ると朝の挨拶、おはようの前にペチュニアおばさんに注意を受けてしまったAはため息をついてフライパンに手を伸ばした。


「全部でいくつなの！？」


ダドリーの半場叫び声のような物がプレゼントの山の向こう側に聞こえる。


「36だ。きちんと片付けたぞ」


バーノンおじさんがにんまりと笑って言うとダドリーは足を踏み鳴らした。


「36！？去年は37個も貰ったのに！」


このままじゃバーノンおじさんのコーヒーをはたき落としそうな勢いだ。


「じゃ、じゃあわかったわ。ど、動物園に行ったらあーあと２つ買ってあげる。それでいいでしょ？」


ーーーーーー36でも凄い量なのに・・・私たちは一個も貰ったことがないのよ？周りの人だってそんなには貰わないのに


ハリーはこの手の差別はもう慣れて平然な顔をしていたが、Aは羨ましそうな目でプレゼントの山を眺めていた。



「A………」


「わかっているわ。私達には何もないことは。私達は今まで一つももらったことがないのに」


Aの声がむなしくハリーの頭の中で連呼した。

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