19.まだ誰も知らない“はじまり” ページ19
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「あ…これ、よかったらどうぞ」
テーブルの上に置いた缶コーヒー。
少し冷めたかもな…
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すると、なぜか二宮さんが肩を揺らした。
え…なんで笑うの？
和「ふふ(笑)いや、ごめん。なんか男っぽいお見舞いだなって(笑)」
「……？」
和「ほら、普通女の子ってお花とか持ってきそうじゃん。それが缶コーヒーって(笑)」
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顔が熱くなっていくのを感じる。
女子力が足りないのは自覚してるけど…
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さすがにむっとなる。
そんなはっきり言わなくてもいいじゃない…！
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「女の子っぽくなくてすみませんっ」
思わず言葉にとげが出る。
和「いやいや、否定してるんじゃなくて(笑)」
なんでそんな笑うかな？
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何か言い返そうとして開きかけた口が
半開きのまま止まった。
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和「俺はそういうの結構好きよ(笑)」
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向けられた視線は…微笑んだ顔は…
まるで春風のように柔らかかった。
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むかついてた気持ちがすっと消えていくのを感じる
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和「そういやAちゃん明日退院だっけ？」
「そうですけど…」
和「本当によかったよ。何もなくて」
「ありがとうございます。二宮さんも早く元気になってくださいね？」
和「はいはい。おとなしくしてまーす」
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のびた語尾がなんだか子供みたい(笑)
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今更ながら思ったけど
二宮さんはパジャマ姿で髪もセットしてないから、
正直到底30代には見えず、多く見積もって24,5歳
ほんと童顔だな…
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それっきり会話もそんなに続かず…
結局30分くらいでその日は帰った。
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うん…こんなもんだよね
ほぼほぼ初対面なんだし…
「とりあえず2週間行くだけ行きますか…」
こうして私の友達でもない芸能人のお見舞いに行くっていう
不思議な日々が始まったとさ…なんてね。
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ちか(プロフ) - 大宮さりぃ。さん» 大宮さりぃ。さん、初めまして！コメントすごく嬉しいです。主人公も二宮さんも不器用ですよね(笑)それゆえ、スローペースで進みますが、付き合ってあげてください。応援本当にありがとうございます！ (2014年3月11日 21時) (
レス) id: f4deae0e6b (このIDを非表示/違反報告)
大宮さりぃ。(プロフ) - ………くぅｯ!!!!初々しいなぁ！もぉ…(笑)お思いながら読ませて貰っている私ﾃﾞｽ(笑)とても引き込まれます！頑張って下さい♪ (2014年3月11日 20時) (レス) id: 35327966ca (このIDを非表示/違反報告)
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