【REBORN!】また新たに神様と出会った男装少女は大空戦に召集されました。 (ページ47)

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ふわっ、と意識が戻る感覚がして薄っすら目を開けた。
少し前に見た天井が見える。

あれからどのくらい経ったんだろう。
未来に来てからどのくらい経ったんだろう。

そんな疑問を胸にしながらゆっくり起き上がってみると、ベッドの近くに置いてあるイスに、未来に来てから一度も見た覚えのない奴が丸まって座っていた。

誰だろう？
なーんか、誰かの面影がある様な？

［はよ、A。久し振り！］

聞き覚えのある様な声。
でも知ってる声より少し低くないか？

［おーい、A。まだ寝ぼけてるー？］

スラッとした輪郭に左目が隠れるほど長い前髪、自分と同じ色の金髪。
それに黒いコート…どう考えても蒼空じゃん！

え、これ10年後の蒼空？
嘘でしょ、成長凄!!

『あのー…もしかして蒼空？ですか？』

［おう！敬語使ってどうした？］

『いっ、いやなんでも…』

人違いだったら、何てこと考えるんじゃなかった！

っていうか、恭弥いないね。
あの人忙しそうだし、いつも一緒にいられるわけじゃないけど。

［ま、元気そうでよかったよ。体はもう大丈夫？
っていうか、未来でAが使ってたおしゃぶりのカバーあるからそれ使いな］

蒼空は外見だけじゃなく、中身も立派に成長してて1人でどんどん話を進めていく。
さっきまでほぼ無心だったせいか、おしゃぶりに幻覚はかかってなく蒼空はカバーをつけてくれた。

［昔みたいに幻覚かけときなよ？］

『はーい。
ところで神様達とか骸達とか、今どうしてるの？』

［いきなりそれ聞く？全然いいけど。
みんないるよ。
ディーオとローザはまたこの10年間に溜まった仕事片付けに行ってて、モクレンは情報収集の旅に出て……あ！］

『どうしたの？』

［モクレン迎えに行かないと！！］

急に立ち上がり、また後で続き話すからゆっくり休んでて、と言い残し、10年前では見たこともない速さで部屋を飛び出していった。

モクレンを迎えに、ってことは帰ってきてるのかな。
10年後も見た目変わってないんだろうな、僕が今まで見てきたディーオとローザ同様に。
それでも少し気になったりもする。

前、起きた時全然眺めることの出来なかった部屋を見渡す。
綺麗に物は仕舞ってあって、部屋の中にもいくつか扉があった。
原作のツナ達が使ってた部屋と違う！
こんなに広くなかった！

これだけは、絶対だね。言い切れるよ。

なんてちょっとふざけながら未来の自分を想像した。