第１８２話 「怒り」 ページ21
＃＃研究室
こちらも少しずつ動き出していた。
海斗「解除コードの三分の一が解析終了だ。このペースなら…いける！！！」
キーボードを叩く音がだんだんと加速していく。
ガゼル「…A…」
ガゼルは眠り続けるAを見つめた。
早くここから出してやりたい。
つらい思いをさせて悪かったと、謝りたい。
だから。
はやる気持ちを抑え、解析を続ける海斗の背中を見守りながらガゼルはただ祈っていた。
その矢先。
ﾄﾞｫｵｵｵﾝ!!
バーン「！？なんだ！？」
海斗「なにか爆発したみたいだな…」
ガゼル「一体、誰が…」
＃＃グランド
地面が揺れる。
突然響いた爆発音にみんなが一斉に止まる。
繚華「なに…？」
突然の地響きに試合が止まる。
――――繚華、聞こえるか
繚華「おじさん！侵入できたの？」
――――ああ。…今エイリア石が保管されている場所を破壊した。これでジェネシスは弱体化するはずだ
繚華「ほんと!?これなら…」
繚華「…(ちょっとせこいやり方だけど雷門の勝機は格段にあがるはず…！)」
しかし聞こえたのは吉良の落ち着いた声だった。
吉良「ご苦労様です、鬼瓦刑事。ですがその努力も無駄のようですね」
吉良は淡々と冷静な声音で、エイリア石の仕組みについて語った。
繚華「つまり…ヒロくんたちは…エイリア石なんかつけてないただの人間だってこと…?」
瞳子「なんてこと…」
繚華「強くなるためなら…犠牲は惜しまないってこと？じゃあリュウジたちは？治兄さんたちはただ利用されただけ…？」
みんなおじさんのためだって言って頑張ってきたのに。
負けたら追放されてイラナイ存在にされて。
上に立つものに怯えながらやってきたサッカーなんて。
繚華「結局エイリアのみんなだって道具なんじゃない…ジェミニのみんなも、イプシロンのみんなも、ダイヤモンドダストのみんなもプロミネンスのみんなも…Aさえも!!!!!
みんなあんたの道具だったわけ!?あんたはジェネシスが…ヒロくんがいれば他のみんななんてどうでもいいんじゃない！！！
ヒロくんもヒロくんよ！！そんなのでいいわけ！？」
グッと拳を握り締め、声の限り叫ぶ。
許せない、この男の考えが。
許せない、あんなに慕ってたみんなを道具としてしか見れないこの男が。
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シュウ - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年1月4日 17時) (
レス) id: 519079bbfe (このIDを非表示/違反報告)
雪那(プロフ) - ｺﾝﾖﾋﾟさん» ありがとうございます！風介かっこいいですよね(笑）海斗くんはちょいワルを目指してます(笑）頑張りますね！ (2014年6月15日 20時) (レス) id: 0467549b9b (このIDを非表示/違反報告)
雪那(プロフ) - 凰華さん» ありがとうございます！兄妹の絆とかをメインにしてるのでわかっていただけて嬉しいです！頑張りますね♪ (2014年6月15日 20時) (レス) id: 0467549b9b (このIDを非表示/違反報告)
ｺﾝﾖﾋﾟ(プロフ) - 凄く面白いです。海斗と、風介か凄く好きです。更新頑張ってください。 (2014年6月15日 20時) (レス) id: 7510055ac0 (このIDを非表示/違反報告)
凰華 - 最初から読みました！兄妹の絆みたいなものが感じられました！更新頑張ってください(≧▽≦) (2014年5月29日 0時) (レス) id: daa0824dcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪那 | 作者ホームページ：http://com.nicovideo.jp/community/co1574249
作成日時：2013年11月3日 16時
