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いつも通り授業が終わった。
この学校の難点の一つは駅まで歩いて20分かかることだ。時間を潰そうと鞄から単語帳を取り出し
「！？」
突然路地裏から人の手が伸びてきて連れ込まれた、だれ、くらい、口を手で塞がれる、こわい、
「騒いだらどうなるか分かってるんやろな」
…いやゾムお前かい！！？
彼は周囲に人影がないことを確認して奥へと進んでいく。呆然と眺めていたら振り返って手招きされた。仕方ないからついて行った先は謎の河原。
「あの、こんなとこで何？」
「来る途中に野良犬見つけたんよ！やからここにかくまっててん」
「犬！？」
驚く私に何だよ、と不審な目で見てくるゾム。
実は私は犬が、というか動物全般とふれ合うことがニガテだった。
昔クラスでかわいがっていたウサギがいなくなった。
泣いているクラスメイトを横目に宿題があるので帰ってもイイですか、と言った私のことをクラスメイトはその後暫く「ドライアイス」と呼んできたし、何故か先生に呼び出されて「勉強以外にも大切なこともある」と長々語られた。
だってしょーがないじゃん、本当に悲しくなかったもの、もともとウサギなんて興味なかったし、
…そんなこんなで別に動物自体は嫌いではないものの「動物＝全身全霊で愛でなければいけない」というアウェイな空気がどうにもキライだった。
「おっ、いたいた！」
ゾムくんの弾んだ声にぐるぐるまわる思考を振り払って顔をあげた。
視界に入る、獰猛な雰囲気を醸し出しながら首に繋がれた縄ギリギリまでゾムくんに近寄って尻尾を振る妙になついた雰囲気の、…ん？首、に、繋がれた、
息を吸い込んで叫ぶ。
「それ、野良犬じゃねーよッ！」
犬はなんとか返して帰り道。ゾムくんは断ったのだけれど黙って私を送ってくれた。
ふと振り返ったらゾムくんの綺麗な顔に涙が伝っていて息を呑んだ。
「な、なにも泣くことないでしょ」
「ちがうんや、なんか、嬉しくて」
―何故だろう、ウサギがいなくなっても涙ひとつ出なかった私が、そのとき彼の顔を見ていたら泣きそうになってしまった。
近寄る。目を合わせる。腕をまわす。抱きつく。
ああ、なんて純粋な涙だろう。
「大丈夫、今にゾムのまわりはたくさん人であふれるから」
こんなに綺麗な涙を私は流したことがあるだろうか。
「…俺、Aがおるなら学校行ってもイイかも」
「そ？そりゃよかった」
(あ、あとな、お、おれ、Aのこと、スキかも)
(！？)
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外ピ - ｳｯｷｬｳｯｷｬｷｬ!ｳｯｷｬｰ!(ワオ手チ化)お節介機械ちゃんパロだいすこです。 (2020年4月21日 23時) (
レス) id: 6c3752b497 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - 某お節介機械と社会人に見覚えがありすぎて…構図が目に浮かんで思わず笑ってしまいました。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年4月15日 23時) (レス) id: 63e18043ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ある | 作成日時：2019年1月27日 11時
