こっちむいてよ、かんとくせー。【ツイステ】

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｢てか、Aちゃん噂のオンボロ寮の監督生になったコだよね。よくあんなとこ住めるね〜！

暗そうだしマジカメ映え最悪ってカンジ。ホント同情する〜。｣


｢コイツ、さっきからちょいちょい失礼なんだゾ｣


｢グリムも大概ね。

相手は先輩で目上のひとなんだから、コイツとか言っちゃ駄目｣





でもまあ確かになんやコイツ失礼やなとは思った。普通住んでる本人に言う？？？それ。



まあ外見だけ見たら中もボロいと思うよね、実際のところ最初はそうだったし。仕方ないのかな。





いいんだよエースとデュースは内装綺麗って分かってるから！！！うん！！！







若干私の心に刺さった彼の発言の棘を気にすることなく、彼はハッとしたように目を見開いて、あちゃーと後頭部を掻き出す。


さっきまで鬼のような速さで操作していたスマホもいつの間にかしまっていた。









｢って、話し込んでる場合じゃないんだった！

パーティーの開催は明日、しかも明日は客人も来るからより気合い入れないと。遅れたら首が飛んじゃう。｣








その客人ってもしかしなくても私のことだろうか。というか十中八九私だな。









｢ねーねー君たち、薔薇を塗るの手伝ってくれない？｣


｢つか、なんでそんな変なことしてんの？｣


｢だってパーティーの日の薔薇は赤がフォトジェニック！みたいな？｣






思わず『は？』という声が出るところだった。

や、ごめん。先輩相手に大変失礼ってことは理解してるけどさ、その発言めちゃくちゃバカっぽいよ(失礼)


そんなにマジカメに力を入れてるんだろうか、なんかずっと思ってたけどチャラい。向こうの世界にもこういう知り合い居たなぁ。









｢オレ、次はパーティーでやるクロッケー大会のためのフラミンゴに色を付ける作業があるから忙しいんだよね〜｣


｢なんて？？？え？？？｣


｢フラミンゴに色をつけるぅ！？変な仕事ばっかりなんだゾ｣






とんでもない言葉が聞こえて困惑する私の言葉をかき消すように、グリムが私の気持ちを代弁して言う。


フラミンゴに色を付けるって…それって色んな意味で大丈夫なんだろうか。ほら、動物愛護法とか…めっちゃ引っかかりそうだけど大丈夫……？？



大変大変、と言いながらケイト先輩はお手上げポーズ。ふむ、と私の隣で推理顔をするデュースが口を開いた。







｢つまりエースが盗み食いをしたタルトは寮長の誕生日パーティー用だったんですね

だからすごく怒った…と。｣

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