しんやの、おきゃくさま。 ページ1
ぼんやりと映る視界、どこかで見たことがあるような光景。
トランプ兵たちが忙しなく動いては、真っ白な薔薇をペンキで赤く染め上げている。やめろよ植物に悪影響じゃないかとは思いながらも、何故か体は動かない。
｢どうして薔薇を赤く塗るの？｣
この女の子、見たことある。
金髪のセミロングに、青いワンピース、白いエプロン。頭には小さな黒いリボンがちょこんと飾られている少女は、向こうの世界でも有名なあの女の子だ。
不思議そうに問うその少女に、トランプ兵は忙しそうにしながらも答える。
なんでも、間違って白い薔薇を植えてしまったのだとか。だけど女王が赤い薔薇が好きだから赤く塗るのだという。
つくづく、変なの。
変な風習にそう思っているうちに、この夢は暗くフェードアウトしていった。
＿＿＿
不思議な夢から目を覚まして間もなく。どんどん、と寮の扉が叩かれる音がする。
外はこんなに真っ暗なのに、まったく眠いったらありゃしない。今何時だと思ってるんだ非常識だなぁ。
｢むにゃ……おい、A。
こんな夜中に誰か来たみたいだゾ。｣
ほんとそれなグリム。めっちゃ夜中だよ客人、君も寝なよ。
一瞬学園長かなとは思ったけど、あの人は学園長っていう職権乱用して普通に寮の扉開けて入ってくる(不法侵入)から多分違う。
この前撃退した、寮に住み着く悪いゴーストたちかとグリムは疑っている。しかしノックするだなんてことゴーストがするだろうか。
ちょっとだけビクビクしながら、学園長がくれたストールを羽織って扉に向かう。
依然としてノックされ続ける扉に向かって誰かと問えば、聞き覚えのある声が返ってきた。
｢……オレ、エース。ちょっと中に入れてよ。｣
｢エース？何してんのこんな夜中に………
………え？｣
｢げげっ！その首輪は！！｣
ガチャと音を立てて扉を開くと、そこに立っていたのはエースで。
顔をむくれさせながら立つ彼の首には、見覚えのある首輪がガッチリとはめられている。
間違いない、入学式でグリムが暴れた時にリドル先輩にはめられたものと同じだ。
確か、魔法封じのユニーク魔法、だったっけ。
｢も〜、絶対ハーツラビュルには戻んねぇ。
今日からオレ、ここの寮生になる！｣
｢にゃに〜〜〜！？｣
あ、待って面倒事の予感。
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星猫 - トランスフォーマープライムは知ってます？ (2020年10月9日 18時) (
レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - Hiyoriusui1211さん» うわ！気付きませんでした！ご指摘ありがとうございます！ (2020年9月20日 11時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
Hiyoriusui1211(プロフ) - いつも読んでいます！リリア様の名前のところがヴァンジュールになっていますよ！ (2020年9月20日 8時) (レス) id: 83274ca187 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！すごく励みになります…！！とにかくめちゃくちゃ嬉しいです(語彙力)、夢主を褒められるとこんなにも嬉しいものなんですね…！これからもよろしくお願いします！！頑張ります！！ (2020年9月17日 23時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します。すごいおもしろくて、大大大好きです！夢主ちゃん推しになりそうなくらいかわいい‥‥更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: 345af002c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかり
| 作成日時：2020年9月10日 21時
