君の心を奪いたい。【あんスタ】

give me your hart! ページ15

｢結婚、かぁ｣


｢ガバァ！！！！！｣


｢うぇあっ、ちょっスバルくん！！！？｣








ぽつりと呟いた言葉を拾ったらしいスバルくん。


すっごい勢いでオレンジジュースを吹き出した彼はマーライオンのようだった。今まで色んな人見てきたけどあんな液体の吹き方する人初めて見た。



しかも正面に私が座っていたのでおもっきし吐き出したものが顔面に吹かかる。なんとも言えない気持ちでタオルで顔を拭いた。よかった今来てたのがジャージで。







｢な、え、なに！？Aケッコンするの！！？い、いやだ！そんなの俺いやだ！！｣


｢呟いただけだよ結婚しないよ！！｣


｢ほんと！？本当に言ってるのそれは！！？｣


｢本当だよ！！

というか結婚する相手もいなければ好きな人も彼氏もいないよ！！！言わせないでよこんなことおおおおおもおおおおおおおおおおおお！！！！！｣









すごい勢いで結婚を反対され、更には勢いで言いたくないことまで言わされた。しかも大声で。もうやめて私しにそう。









そりゃ私だって結婚したいって思う、思うよ？？同業者の人とかさ、いいひと見つけて結婚してさ？？？






私たちに結婚なんて〜〜〜とか言い合ってたお友達が結婚発表したんだよ『結婚』ってワード呟くくらい許してくれよ。








でもさ、仕事楽しいしさ？恋愛する時間ないしさ？？恋愛するくらいなら仕事してたいしさ？？？








要するに何が言いたいって私はまだ結婚する時期ではないってこと。



例えいい人が居ようがいまいがそれは同じ。まあ今私にはそんな相手ひとりもいないんですけどね！！！








あれおかしいな！！？

最近めでたいことに『日本一美しい芸能人』と『日本一嫁にしたい芸能人』に選ばれたばっかなんだけどな！！？しかもどっちも殿堂入りしたんだけどな！！？


それなのになんでいい人がいないのかな！！！(ヤケ)









散々脳内で荒れ狂った後、ふぅと深呼吸して心を落ち着かせる。そしてスケジュール帳に書かれた明日に迫った仕事に頭を抱える。









｢なんて世の中だ………｣


｢A病んでる？？？｣


｢まさか｣









はっ、と鼻で笑う。





明日は結婚式のウエディングドレスのカタログモデルの仕事が入ってる。故に明日私は教会に行ってウエディングドレスに腕を通さなければならないのだ。







結婚前にウエディングドレス着ると婚期逃すってよく言うのに。世の中ってホント残酷。なにもう辛い。

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