【鬼滅の刃】あの子の攻略法求む！！【番外編】

ああ、ご主人様！ (※ キメツ学園軸) ページ39

多くの人が賑わう学園祭。

そんな楽しい日のある教室の一角で、私は死んだ目をしていた。





各クラスが行う出し物。以前クラスで行われた話し合いでうちのクラスは御奉仕カフェなるものをすることになったのだ。



女子はメイドに、男子は執事に。



絶対にメイド服は来たくなかった私は裏方の厨房を希望したのだけれど、問答無用で却下されホールで接客するメイドに回された。私の決定権はいずこへ？？？






どうせなら燕尾服が良かったなんて横目で男子を見る。








早く私の担当の時間過ぎないかなと時計を見た時だった。

私と同じように忙しなく動くクラスメイトの女子が私にご指名がかかったと知らせてくる。


ここそんな店じゃないんだがと思いながら渋々向かうと、出来れば来て欲しくなかった人達がそこに座っていたのである。








｢何で来たんですか！！！？(心の叫び)｣








テーブル席に座る4人の教師、それを仁王立ちして冷たい目線で見下ろす私。


パシャリとスマホで私のメイド服姿を撮影しながら笑う宇髄先生が答えた。








｢見廻りだよ、みーまーわーり！｣


｢仕事しなよ教師共｣


｢見廻りも立派な仕事だろう｣


｢いやそうかもしれませんが…というかここの店に指名とかいう制度ないんですけど｣


｢むぅ！でもあの生徒は取り合ってくれたから君が来てくれたんだろう！｣









あーはいはいそうですねと適当に流す。




不死川先生、宇髄先生、煉獄先生、そして冨岡先生。

学園で多くの生徒から人気を集める教師陣がまさか来るだなんて思ってなかった。というか来て欲しくなかった。



これ絶対マニュアル通りにやったら馬鹿にされるなと予想した私は、冷めた態度で対応することにした。









｢はい、これメニュー。で、ご注文は？｣


｢お前はツンデレメイドっつー役なのかァ？｣


｢そんなにメイドのバリエーションありませんけど｣


｢さっき会った我妻が『Aちゃんがすっごく可愛いメイドさんで優しく御奉仕してくれた〜♡♡♡』とか喚いてたぞ｣


｢何言ってくれてんだ善逸先輩｣


｢ほら、とりあえずあそこの席の女子みたいに『おかえりなさいませご主人様』くらい言ってみろやァ｣


｢おかえりくださいませっ、ご主人様っ♡｣


｢……ちょっと違くないか｣


｢派手に追い出してんじゃねえよ｣








不満そうに呟く冨岡先生。ほか3人も不満げな顔をしていた。









ははっ




わざとですが何か(圧)

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