【鬼滅の刃】あの子の攻略法求む！！【番外編】

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悲鳴嶼の身長はAより遥かに高い。Aは悲鳴嶼の顔を見上げるのに首を痛める程である。



恐らく木刀を首筋に当てて気絶させるのは難しい。いいとこ長丁場になるくらいであろう。





巨人と小人。その言葉がぴったりである。






誰もが固唾を飲んで見守る中、第2回戦が始まった。






ガン！！と激しく刀が交わり合う。






自分より一回りも二回りも小さいAからしたら、次々と攻撃を繰り出してくる悲鳴嶼は凄い迫力であろう。



体格差が大きい、つまりは力量の差も大きい。悲鳴嶼の一撃一撃の衝撃はとてつもないほどのものである。



それでも怯むことなく、彼の攻撃を喰らわないように防ぎ続けるAは一体何者なのか。







｢いけ悲鳴嶼やれ！！派手に倒せ！！いや倒すな絶対に倒すな！！Aと任務に行くのはこの俺だ！！｣


｢わあああんどうしようAが死んじゃう｣


｢よもや！！！！！｣


｢だっ、馬鹿ァ！！Aそこは危ねぇ！！もっと重心を＿＿｣


｢(心配すぎてネチることさえ出来ない)｣


｢頑張れA！！負けるなA！！｣


｢Aちゃん頑張ってええええ死なないでええええ｣


｢俺の子分だろ！！やっちまえ！！！｣


｢ムーッ！！！ムン！！！！！｣








色んな歓声が鍛錬場に響き渡る(一部原語を話していないものもいる)。






白熱化するギャラリーと悲鳴嶼に対し、Aは混乱が何周か回って冷静になっていた。



特に何も考えていない。ただ勝手に体が動く。悲鳴嶼の一撃をくらったら確実にあの世とこの世を彷徨うと、本能が察しているからなのか。






｢＿＿＿ふん！！｣


｢っ！｣







ガン！！と重い一撃で彼女の手首が木刀で叩かれる。


あまりの衝撃と痛さに彼女は木刀を床に落ち、少し離れたところまで飛んでいく。先程まで真顔だったAの顔が少し歪んだ。








｢ア‘’ーーーーーーーーーッッ！！！(汚い高音)｣


｢いやだAが死んじゃう！！！｣


｢生きろそなたは美しい！！！｣


｢お前まだ俺のおはぎ食ってねぇだろうがァ！！俺のおはぎ食うまで死ぬなんて許さな＿＿＿｣









ぎゃあぎゃあ周りが叫ぶ中、木刀を失ったAに向かって悲鳴嶼が大きく木刀を振りかぶる。




やばい当たる、なんて思ったが彼女はすんでのところで横に避けて攻撃を避けた。バキィと大きな音を立てて床にヒビが入る。









これはAが殺られるのも時間の問題だと全員が悟った、のだが。

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