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ページ17

ざわざわとギャラリーが騒ぎ出す。


なんだ、本当にやるのか?

無理だろ勝てないに決まってる、一瞬で終わる

呼吸を使わないにしても無理だ、男と女だぞ?





周りから聞こえてくる声に、そうだそうだおかしいんだよこの状況!!とAは心の中で叫ぶ。彼女にとっては完全に負けゲーだ、負けが見える戦いなど誰がしたがるだろう?




木刀を手に、目の前に冨岡が静かに立っている。

その目は闘志に燃えていて、Aは盛大にため息を吐いた。なにこれほんとになにこれ。




1回戦開始の雰囲気に、周りが静まりかえる。

ある程度静かになった所で、Aは輝哉の娘の1人の方を見つめ、問いかけた。






「……相手を気絶させるのはありですか?」





自分が気絶させられるのか否かの質問である。

判断しかねたのか、娘は自分の父親である輝哉に目線で助けを求めた。






「…任務は明日だからね、明日までに目覚める必要があるけれど…だから、軽度の気絶なら」


「……そうですか(私気絶させられるのか…痛いだろうな……)」


「(Aを気絶させる…!?

出来ればしたくない、だが勝つためには必要だ、彼女には申し訳ないが気絶してもらうしか…)」


「(待って待って待って!?あの質問もしかしてAちゃん水柱を気絶させるつもりじゃ…!?)」


「(A、まさか義勇さんを…!?)」


「(やだな……気絶やだな……)」





自分が気絶する未来を見据えて遠い目をするA。

Aを気絶させるなんて、と良心が痛む冨岡。

Aが冨岡を気絶させる気があるのではと勘違いして慌てる炭治郎と善逸。


完全に思いがすれ違っている。




すぅ、はぁ…とAの深呼吸する音だけがする空間。ごくりと生唾を呑む他一同。





数秒だけ目を閉じたAは、前にいる冨岡を真っ直ぐ見つめた。





「___ある程度の痛みを負う覚悟は、出来ました。いつでも来てください義勇さん」


「……すまない、A」


「___第一回戦、開始!」




輝哉の娘の声が響き渡る。








いざ、と冨岡は一歩を踏みだして___そのまま動かなかった。








冨岡はだらだらと嫌な汗を流す。喉が嫌に乾いて痛い。全身が痺れるような感覚に戸惑う。






「…義勇さん、どうしたんだ?」


「なにやってんのあの人」





硬直して動かない冨岡に全員が不審がる。



やはり彼女を怪我させるのがいたたまれないのか?と思った時だった。




彼女が勢いよく飛び出す。

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Nami - 冨岡さんに嫉妬する他の鬼滅メンバー面白かったです♪冨岡さん好きだぁぁ♥ (2022年11月4日 11時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
もろん - 最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です最高です(言い過ぎてごめんなさい) (2021年6月11日 17時) (レス) id: 2c8540451a (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - ひかりさん» 夢主ちゃん…君少し贅沢過ぎては…羨ましい!!! あんな素敵な声で囁かれたら気絶しちゃいますよ!? あぁ……好き… (2020年4月4日 1時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - マロさん» 無惨と結婚したらあのいい声で囁かれていい顔を毎日拝めるんですよね……至高の幸せですよね………… (2020年4月4日 0時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 無惨と結婚!? やだ…切実にお願いしたいです……無惨の笑みとか絶対素敵じゃないですか… (2020年4月2日 23時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかり | 作成日時:2020年3月28日 10時

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