【鬼滅の刃】夢に惹かれる【愛され】

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｢あっそうだ、甘露寺さんが温泉であったのは不死川玄弥という俺の同期でしたよ｣


｢えっ！！そうだったの〜…｣




あの子の名前不死川玄弥って言うんだ…(初耳)



苗字が同じだし実弥さんのご兄弟だろうか？不死川って珍しいしきっとそうだよな…良く考えれば目元とか言葉遣いがどことなく似ている気がする。


なるほど、じゃああのような振る舞いも兄譲りってことかな。





｢不死川さんの弟さんでしょ？でも不死川さん弟いないって言ってたの

仲悪いのかしら、切ないわね｣





そうだったんですか…と炭治郎が顔を曇らせる。


ぴょこりと禰豆子ちゃんが顔を覗かせて、私たちの元に近付いてきた。蜜璃さんは禰豆子ちゃんと戯れながら話し続ける。





｢うちは5人兄妹だけど仲良しだから、よく分からなくて不死川兄弟怖って思ったわ〜｣


｢えっ、蜜璃さんご兄妹がいらっしゃるんです？｣


｢そうよ！だからかなぁ、Aちゃん妹みたいで構っちゃうの！…い、嫌だったかしら？｣


｢そんなわけないじゃないですか！！むしろもっと構ってくださいよ！！｣


｢きゃあ可愛い〜〜〜！！｣





ぎゅうっと禰豆子ちゃんと一緒に抱きしめられる。わちゃわちゃする私たち3人を微笑ましそうに見ながらも、炭治郎は辺りをキョロキョロ見回していた。





｢どうかしたの炭治郎？｣


｢え？ああいや…玄弥まだ来ないのかなって
本人と少しでも話せるといいんだけど…｣


｢あの子来ないみたいよ、全然食事しないって里の人が話してた

なにか持ってきてるのかしら｣


｢…大丈夫かな後で握り飯でも持っていこう｣









そうしましょう！と蜜璃さんは笑顔で返答する中、私はひとり顔を歪めた。





別に彼が嫌なわけではないんだけど、その感じなんかアレじゃない？思春期特有の態度っていうかなんて言うか。







炭治郎とか伊之助とか善が特殊なだけで、大抵の思春期の子といったら反抗的。




女性とも進んで話そうとはしないし何故かご飯を食べないという奇行をすることもあると、いつだったかお師匠様が言ってた気がする。

いつか私がそうなりそうで怖いとか何とか言ってたなそういえば。全然会ってませんけどね、もしかしてこれも思春期の一種？







神様もおったまげるくらいに優しい心の持ち主の炭治郎は、握り飯を手に玄弥くん？のもとへと歩みを進める。




私は禰豆子ちゃんを片手で抱き上げ、蜜璃さんは私の空いてる方の手を握って炭治郎と一緒に向かっていた。

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