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「なっ、お館様…!?」
勢いよく神社の階段を駆け上がり、バンっと扉を開けると、そこには自爆して亡くなったはずのお館様とあまね様、御息女のお2人がいた。
近くには訃報が知らされた5人の柱及び宇髄さん、煉獄さん、そして人間に戻った禰豆子も近くにいて、なんと全員で机を囲みお茶と茶菓子を優雅に楽しんでいる。
なんだこれは幻覚か?と何度も目を擦ったが、どうやら幻覚ではないらしい。
慌ただしく入ってきた俺に驚いたように目を瞬かせる彼らに拍子抜けする。
「み、皆さん何故ここに…!?禰豆子はともかく、亡くなられたはずじゃ、」
「それが不思議なことに、目が覚めたら何故かここにいたんです。皆さんと困惑していたら、狐の面をした人がもてなして下さって」
「ここはAの一族が代々継いでいる神社だからね、特に問題は無いと思ってありがたくお茶を頂いていたところだよ」
にこにこと笑みを浮かべるしのぶさんとお館様。
お館様はかなり病気が悪化したと聞いていたはずだが、そんな様子は見受けられない。むしろ目元の痣のようなものは無くなり、視界は良好、体調面も至って健康的な匂いがした。病が治っているのだ。
呆然と立ち尽くす俺に続いて、一緒にここまで向かっていた人たちがたどり着く。そして目の前の光景に各々困惑して首を傾げた。
さっきからおかしい、おかしすぎる。
悲しいことに、宇髄さんと煉獄さんを除いたここにいる人たちは亡くなったはずである。死人が蘇るなんて通常では有り得るはずがない。もっと言うと、あれだけの大怪我が無かったことになるなんておかしい。
何が、起こっている?その前に、俺は何か忘れていないか?
大事な何か、絶対に忘れてはならない何かを__
「っ、そうだAは…!?」
そうだった、俺はお館様たちの匂いの中にAの匂いを感じて走ってきたんだった。
慌てて辺りを見回すが、彼女の姿は無い。
ここにいた彼らに問うても、首を振って残念そうに顔を曇らせるだけだった。
「ようこそ、いらっしゃいました」
ではAは今どこに、と焦燥感の中必死に頭を回していた時。突如目の前に2人、狐の面を付けた何者かが現れてそう告げる。
優雅にお辞儀をした彼らは柔らかな声音で言った。
「A様にお話は伺っておりますゆえ、遠慮せずにお寛ぎください」
こいつら、Aのことを、知っている。
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桜花(プロフ) - ぺーじ29の上弦が上限になってますよなおしいたほうがいいかと私が間違ってたらごめんなさい (2020年5月12日 0時) (レス) id: 28a0d4aa7b (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - お二人共コメントありがとうございます…!もうすぐで完結致します、どうか最後までお付き合い下さい! (2020年4月19日 13時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
mustard(プロフ) - うわぁぁぁ夢主ちゃん死なないでぇえええ!!夢に溺れるから、ずーっと見てます!文才分けて欲しいほど面白くて、更新されたらポウッって声出して喜びます(?)ハッピーエンドを期待しております(( (2020年4月19日 4時) (レス) id: e36ed0dc7b (このIDを非表示/違反報告)
液体(プロフ) - すごく面白いです...!!続きの展開がとても気になります更新待ってます頑張って下さい! (2020年4月8日 23時) (レス) id: 5db20428bf (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - もえさん、朔弥さんコメントありがとうございます…!朔弥さんに至りましてはご指摘ありがとうございます!更新頑張りますので応援よろしくお願いします〜!! (2020年4月6日 0時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年3月25日 17時