【鬼滅の刃】夢に惹かれる【愛され】

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｢Aは俺が眠ってる間に何をして過ごしてたんだ？｣




ぽりぽりとお煎餅を食べながら炭治郎が聞いた。


ぽかぽかとお日様が私たちを照らす中、私はうーん？と何をしていたのか思い出す。何をしていたとか別に大したことしてない気がするんだけどなぁ…




｢何してたってねぇ…私も大量失血で3週間くらい寝込んでたから、体を元に戻す鍛錬とかしてたくらいかな？

あ、そうだ煉獄さんのところに行った！｣


｢煉獄さんのところ？｣


｢そう！顔出すついでに稽古つけてもらいに行ってきたの｣



＿＿＿
＿＿



｢Aさぁん！！お手紙が届いてます！｣


｢すみちゃん！わざわざありがとう、そこに置いておいて！｣






鍛錬中、木刀を振り回していたら現れたすみちゃん。てってけと走ってきた彼女にお礼を言って、縁側に置いてもらう。彼女にはお礼として私のウインクを送っておいた(いらない)






目の前の鍛錬相手を適当にぶっ倒して休憩に入る。



汗を拭いて水を飲み、先程届けられた手紙を手に取る。差出人の名は煉獄さんのものだった。






あ、そういえば煉獄さんのところ１回行ったっきり行ってない。そうだちょうどいいや稽古つけてもらおうっと。






このお手紙の返事に稽古のお願い書いとこうと考えながら手紙を開いて、私は思わずひっと声が出た。







“話があるから早急に来なさい。”とだけ書かれたそれ。別に文自体はどうってことない、至って普通のものだが書き方に問題がある。







紙いっぱいいっぱいに、力任せのように書かれたそれからは言葉にならない圧を感じる。やべえなんかこの人怒ってる。私なんもしてなくない？？？



さすがにその日は夕方だったし、鍛錬の後で汗びっしょりだったから行くのを断念して翌日伺ったのだが。







｢遅かったじゃないかA｣







激おこだった。




門を開けて現れた千寿郎くんに案内された先にいたのは、腕を組んで胡座をかいていた煉獄さんの姿。



眼帯をしていない方の目がぎろりと私を見つめている。ぴり、と緊張感が部屋中に走っている。






これには千寿郎くんもびっくりらしく、私と煉獄さんの様子をちらちら窺いながら、お茶と茶菓子をそっと置いて部屋から去っていく。







座りなさい、と促されて煉獄さんの前に向かい合うように腰を下ろす。間近で見ると彼の迫力はとんでもないものだった。



ていうか呼び方が“皇少女”から“A”に変わってるの怖いんだけど私だけ？？？

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