【鬼滅の刃】夢に惹かれる【愛され】

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｢甘露寺さんを守るんだ！！一番可能性のあるこの人が希望の光だ！！｣


｢大丈夫、この人さえ生きていてくれたら私たちは絶対に勝てる！！何が何でも死なせちゃダメだ！！死ぬ気で守れ！！｣


｢皆で勝とう！！誰も死なない俺たちは…！！｣







血鬼術の反動で動けない蜜璃を抱えて4人は動く。



しかしそんな彼らを冷めた目で見つめる鬼はドン、と太鼓を叩いて再び血鬼術を使う。5人のいたところに、激しい雷がピシャァと音を立てて落ちた。








｢…(やったか？)｣






遠くで落ちた雷。立ちすくんで見ていた鬼の予想は裏切られる。









｢みんなありがとお〜〜〜〜！！柱なのにヘマしちゃってごめんねえ！！

仲間は絶対死なせないから！！鬼殺隊は私の大切な居場所なんだから！！上限だろうが何だろうが関係ないわよ！！

私は悪い奴には絶対負けない！！覚悟しなさいよ本気出すから！！｣









またもや鬼の攻撃を斬った蜜璃の頭の中には、先程の炭治郎の言葉がループされる。


『＿＿＿＿この人が希望の光だ！！』







女の子なのにこんな強くていいのかなって
また、人間じゃないみたいに言われるんじゃないのかなって。怖くって力を抑えて居たけど、もうやめるね








｢＿＿＿＿任せといて、みんな私が守るからね｣






蜜璃の目の色が変わる。鋭い眼光をギラギラ光らせて、目の前の鬼を睨んだ。



｢こっちは私が何とかするから！！｣




彼女のその声とともに、炭治郎と玄弥、禰豆子は違う方向に走り出す。Aのみがその場に残って、ただじっと蜜璃を見ていた。


連続して鬼の太鼓が叩かれる。激しく襲い来る攻撃を斬って対応しながら、蜜璃は闘気を高める。




｢(もっと心拍数を上げなくちゃ、もっと血の巡りを早くして、もっと速く強く……もっと！！)｣


｢……｣




パン、とAが何も声を発せずただ手を叩いた。その音が耳に入った刹那、蜜璃の体温が急激に上昇する。




蜜璃が対峙している鬼は本体ではない。血鬼術によって生み出されたものであり、そいつの頸を斬り落としたところで何もならない。

本体の鬼の方に向かう3人を横目でとらえた鬼は、ギリ、と歯を食いしばって彼らの方に攻撃を飛ばす。しかしそれにも素早く対応した蜜璃に鬼は目を丸くした。







｢(この小娘先刻よりも動きが速い！！何をした！？何をしてる！？一体何を……)｣






＿＿＿＿鬼の目に映ったのは、蜜璃の鎖骨に浮かんだ、鬼の紋様に似た痣だった。

痣と代償。→←・

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