【鬼滅の刃】夢に惹かれる【愛され】

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｢…それ御館様にはちゃんと報告したのか？｣


｢うん、目が覚めてある程度回復してから、耀哉様のお見舞いも兼ねてね。とにかく細心の注意を払うようにって言われた｣





だろうなと炭治郎が笑う。


耀哉様の勢いといったらそれはもう凄かった。




症状が軽くなるように少しだけど神力を注いで“悪い気”を取り除いた耀哉様は、少し軽くなったと言って笑い、布団の側までおいで、話をしようと私を呼び寄せた。


その時に全てお話した時の反応がそれはもう凄かったのだ。






｢すごい、これはすごい｣


｢耀哉様 語彙力が｣


｢A、いい兆しが見えている。鬼舞辻無惨を倒せるための道が出来つつある｣




耀哉様によると、百年も変化のなかったこの状況に変化がようやく訪れたのだという。絶対倒すと耀哉様は燃えていた。



｢Aと出会ってからいいことばかりだ、味方についてくれたからかな｣


｢そんな、偶然ですよ｣


｢でもこのままだとAの身が危ないね

いっそのこと先に結婚してしまうのはどうだろう？君は元神社の娘だし、輝利也なんてどうだい？｣


｢本人がいないところでその話はさすがに…｣


｢輝利也ならずっとあまねの横にいるよ｣






確かに横には女性物の着物に身を包んだ輝利也様がいた。

何でも産屋敷一族の男性は短命の呪い？がかかっているらしく、それを遅らせるために女の人の格好をしているとか言ってた気がする。

彼は顔を真っ赤にしてあまね様の後ろに隠れていた。




｢輝利也の承諾もちゃんと得てるから、視野に入れておいてくれ｣




衝撃発言をした耀哉様の笑顔が脳裏に浮かぶ。苦笑して私は炭治郎の背中を押す。これは言うのやめておこう、なんかろくな事にならない気がする。



｢あっそうだ！俺が眠ってる間に方な届いてない？刃毀れしてしまったやつなんだけど｣



同室にいたなほ、きよ、すみちゃんがびくっと肩を揺らす。私は何も知らぬ顔をして黙りこみ、ただ炭治郎の背中を押す。




｢鋼鐵塚さんからお手紙は来てます。ご…ご覧になります？｣




差し出された手紙に書かれていたのは、背筋も凍るような脅迫文じみた文。1度見た事があるけれどこれは何度見ても怖い。






｢どうするの炭治郎｣


｢…鋼鐵塚さんのところに行ってみるよ、刀ないと戦えないし
Aも一緒に行くか？｣


｢あーごめん、先約が入ってて…｣







落ち込んで肩を落とす炭治郎。なんかごめんという思いを兼ねて、頭を撫でてやった。

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