【鬼滅の刃】夢に惹かれる【愛され】

復活。 ページ1

炭治郎が目を覚ました。





任務から帰ってきてそうそうにそう告げられた私は全速力で走って、彼の病室まで向かう。







近付くと聞こえる大勢の人の声。





その声音は明るく賑やかなもので、ああ話は本当なのだ、炭治郎がやっと目を覚ませたんだと私は口角が上がる。








｢炭治郎！！！｣


｢…A……｣








何故か入口付近で割れている花瓶を飛び越えて部屋に入る。そこには力なく声を上げる炭治郎がいた。






私は大勢の人に囲まれている彼に一直線。







彼の傷に響かないように、思いっきりぎゅっと抱きついた。







｢ばかばかばか！！炭治郎ばか！！！

なんでだよなんで2ヶ月も寝るんだよ怖かった！！！！起きてよかったあぁぁぁぁ！！！！！｣


｢ごめんなぁA、心配させて…
でもなぁA、俺も心配してたんだぞ？急にいなくなるから…｣


｢それに関してはほんとすみません！！後で話すから！！

わあああん起きてよかった！！ありがとう神様！炭治郎大好きだよ！！｣


｢…へへ、俺もAのこと大好きだ｣


｢イチャつかないでください2人とも〜〜〜っ｣


｢ああ、なほちゃん！こんなに顔を濡らして…っ、これで拭きなよ｣


｢Aもびちょびちょだよ｣


｢だってえええカナヲちゃんんんん｣








ギャン泣きする私の顔をカナヲちゃんが優しく拭う。困ったなぁ、仕方ないなぁとでも言いたげな顔はどこか晴れやかだった。







そうだよなやっと炭治郎目ぇ覚ましたもんな。毎日一緒に様子見に来てたもんな。安心のほか何も言いようが無いよねすっごいわかる。







その後何故か天井に張り付いていた伊之助が現れて一時は騒然としたが、炭治郎がまた眠ってしまったので私たちはそそくさと部屋をあとにした。



＿＿＿
＿＿


炭治郎はなんと1週間で復活した。



普通の人間ならばもっと遅いはずだが…まあ炭治郎は呼吸の使い手だしな、一般人と比べるのはなんかアレか。







そんな彼は現在体力を取り戻すためにストレッチ中である。たまたま任務が入って無かった私は、炭治郎のそれを手伝っていた 。

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