未来の旦那見つけようと思うんだよね【ツイステ】

候補17人目 ページ17

一週間を終えて今日は金曜日。みんな大好き金曜日である！！！



謎の開放感に駆られてお昼にとんでもねぇ討論してしまったけど仕方ない。考えてるのは事実だし、内容がアレだけどまぁだって金曜日だし。

それに考えるだけ自由でしょ。






ただ、お昼休憩後の知り合いの様子が総じて変だったのは気のせいだろうか。



エースはどこかよそよそしい上にデュースは目さえ合わせてくれない。なんだよそんなに嫌だったのかよ失礼だな(憤慨)





というかあの話もしかして聞こえてたのかな。

だとしたらクソ恥ずかしい上に失礼なこと言いまくったんだけど大丈夫だろうか。まぁいっか(適当)







やった〜〜〜金曜日だ〜〜〜〜好きなことしよ〜〜〜！！！！とフリーダムになりたい気持ちは山々ではあるが、なんと悲しきかな今日はモストロ・ラウンジのシフトが入っている。めんどくさいことこの上ないのだが、お金はどうしても必要な訳で。





まぁ頑張りますか、バイト後は賄い貰ってそのままイデア先輩のお部屋に行く約束がある。

新作ゲームを手に入れたとか何とかでお誘い頂いているのだ。多分オールか寝落ちかの2択。なんて幸せな金曜日の放課後……！！






クルーウェル先生のSHR終了の声とともに、ホクホク顔で立ち上がる。グリムは眠いだのなんだのと言って秒速で寮へと帰って行った。いっつも思うんだけどグリム帰るのだけは早いのなに？？？






グリムが去っていった扉を呆然と見たあと、私は荷物を持って席を立つ。

返したい本があったから図書館に寄ってからラウンジ行こっかな。








｢エース、デュース。私図書館行くんだけど2人はどうする？｣


｢……ァ……ボクハ…イイ…｣


｢オレ…ブカツ………アル……｣


｢人間なりたてか？？？｣





謎の生命体()と化した2人に怪訝な視線を向けた後、変なの、と呟いて教室を去ろうとする。

やっぱあの話振るのやめとけば良かったか…と若干後悔しながら教室を出た時だった。





｢仔犬、ステイだ｣







コツコツと靴を鳴らしながら、ふわふわのコートを羽織った我らが担任＿＿デイヴィス・クルーウェル先生が後を追いかけるように出てきた。





日誌まで手にしているということは、もう先生も教室から立ち去るのか。いつも生徒と駄弁ってることが多いのに、珍しい。


理不尽に怒られるのは御免なので大人しくその場で立ち止まる。クルーウェル先生が喉を鳴らすように、くつくつと笑った。どうやらご満足らしい。

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