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｢こ、怖かったぁ…っ！！逃げきれてよかった…｣
｢…ずっと気になってたんだけどら泉くんに捕まったらどうなるの？｣
｢……っ、｣
｢ごめん｣
真っ青になって震え出した彼に反射的に真顔で謝罪する。ごめんそこまで怯えるとは思ってなかった。
息を整えるようにして深呼吸し、そのままばたりと後ろに座り込んだ。
ちなみにここは保健室。
なんにも考えず逃げ回っていた先に運良くあったから飛び込んだのだ。
ここなら陣さんいるし、泉くん来ても軽く流すのに慣れれてるから大丈夫だろう。
｢あ〜、A？そこに茶葉あると思うんだが、取ってくれ｣
｢ハァン？？茶葉なら切れたと昨日言いましたけど！！｣
｢お前その口調どうした｣
｢走ってテンションがおかしくなってるだけ！！｣
おかしくてすみませんねぇ！と半ば自暴自棄になって顔を背ける。
珈琲じゃダメなんですか、と問うても本人は緑茶の気分なのだという。我儘か。
｢あ、私の紅茶の茶葉もない…確か英智くんがお茶っ葉たくさん持ってた気がするから分けてもらってくるよ｣
｢えっ…行っちゃうんですか？｣
重い腰をソファーから上げて扉の方に向かおうとしたのだが、白衣をくんっと引っ張られて私はその場に留まる。
白衣を掴んだのは真くん。心配そうに、かつ不安げに瞳を揺らしてこちらを見ていた。
｢ついさっきまで僕ら追いかけられてたし…今でたら危ないんじゃ…｣
｢大丈夫！多分向こうはまだ私たちが校内を逃げ回ってると思っていると思う！私の居場所である保健室に逃げるなんて安直すぎるしね｣
安心して、ここには陣せんせーいるし。
なんて言ってひらひら手を振りながら、保健室の扉を開けようとした時だった。
ドアノブを握ろうと手を伸ばした瞬間、ガチャリとドアが開く。
あ、誰かとタイミング一緒だったな〜なんて呑気なことを考えていた私は多分馬鹿だった。
｢Aせんせぇみぃつけたぁ♡｣
ひぇ、と無意識に声が出た。さぁっと血の気が引いていくのを感じる。
対して目の前の彼、泉くんといったら心の奥底から楽しそうな顔でにっこりと笑っていた。
｢ゆうくんと先生、逃げるからお兄ちゃん悲しかったなぁ…？｣
｢あ、はは…逃げるつもりじゃ｣
｢そうなの？だよねぇ2人とも俺の事大好きだもんねぇ？｣
｢だから言ったのに！！！｣
私の後ろで、真くんが大声で叫ぶ。
にっこり笑顔の泉くんから2人揃って逃げられないことを察し、言葉が出てこなかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ひかり(プロフ) - 月兎さん» 承知しました！お話に入りきらなくて続編での更新になる可能性が高いですが是非読んでくださいね！ (2020年3月26日 15時) (
レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - リクエストします。羽風先輩VS神崎くん と 神崎くんと時代劇の撮影と伏見くんVS茨くんをリクエストします。更新頑張ってくださいね。 (2020年3月26日 14時) (レス) id: fdb5669a18 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです…！リクエスト、応えられるよう頑張ります！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: a5a72bcd0d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - リクエストよろしいですか？「ライハ組とりっつが、ひっそりと夢主の好きな所を話し合ってる」みたいなのが見てみたいです！毎回面白くてにやけながら読ませてもらってます！これからも頑張ってください！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: 456648e3b3 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - リクエストに答えて下さりありがとうございます！！凛月くんの方も楽しみにしていますね！！ (2020年3月19日 17時) (レス) id: bd5bbfc6ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいす
| 作成日時：2020年2月12日 22時
