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「なんでって、依頼だよ依頼。」


そう言うと、銀時の後ろから神楽と新八が顔を出した。


「てめえらが仕事してるとは本気で思っちゃいなかったが…
なんの依頼なんだそれ。」


銀時は不自然に両手をおわん型にしていた。


「何ってわかんねえの?ハリネズミの散歩。」


「ハリネズミィィ?!江戸時代にハリネズミはねえよ!!」


「知らねえよ天人のオッサンなんだし。」


土方は呆れたように紫煙を吐いた。


「ったく、天下の白夜叉元攘夷志士が天人からの仕事を引き受けるたァ、平和だな。」


そして皮肉を込めて言うと、


「俺は別に天人が嫌いでやってた訳じゃねえし。
そもそもあの時ルマンドも天人も違いが分かんなかった。」


銀時は鼻をほじった。



「ルマンドってなんだよ。」

「わかんねえのか?あの伝説のクソうめえお菓子だよ。」


「銀さん、論点微妙にずれてきてます。」


「ほっとくネ。会って大喧嘩するよりはマシアル。」


神楽も鼻をほじり始めた。


「ルマンドがわかって天人もお菓子だって思ってたのか。」

土方はまゆを顰めて言った。

「じゃねえの?」


「いや覚えてねえのかよ。」


「知るかよ、何世紀前の話だよ。
おい、2人ともこんな所で止まってると宇宙船に連れてかれるから行くぞー」


「たった20年前ですけど…」


「知るかってんだ。ほら、多串くんも帰りなさい、お母さんが待ってるわよ。」


「うるせえよ。暇でタバコ吸ってたらてめえらの方から絡んできたんだろ。」


また呆れたように言うと、万事屋三人衆はわいわいと病院から遠ざかっていった。


「…ったく。そろそろ戻るか。」


欠伸をしながら、タバコを携帯灰皿に押し込んだ。


「まあ、無理にでも吸ってみるもんだな。

いつもの調子に戻ってくらァ。

ニコチンは恐ろしい。」


ぶつぶつと土方は呟きながら、病院の自動ドアを潜った。


「あー、眠い。」


病室に行くと、既にAは戻っていた。


ガラガラとドアを開けると、Aは体を起こした。


「えーと…土方さんですか?看護師の高野さんですか?」


「土方。」


「あら。いなかったんですね。寝てるかと思ってました。」


Aはあっけらかんと言った。


「あー、見えねえもんな。いたら話しかけたさ。」

「そうなんですか。どこに行ってたんですか?」


「落ち着かねえから外にタバコ吸いにいってた。」

そう言うと、Aはくんくんと鼻を動かした。

「確かに煙草の臭い。」

「犬かてめえは…」

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hikari(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます!正直に言う行き詰まっていたのでそう言っていただけただけで嬉しいです! (2017年4月16日 18時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し不思議な話で、ちょっと好きな雰囲気でした。これからの活躍も楽しみにして居ます。 (2017年4月16日 9時) (レス) id: 3d0a97c40b (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!なかなか更新が滞り申し訳ないです! (2017年4月4日 1時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 毎日、更新楽しみにしてます! (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2283804e7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hikari | 作成日時:2017年3月28日 21時

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