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土方side
『浅井A！！』
「なんですか、おじい様。
うるさいですよ。」
『しねええええ！！！』
覆面男は、刀を大きく振りかぶって浅井へ振り下ろした。
全員が目を丸くしたその刹那。
「…うるさいです。」
浅井の目が、あの琥珀色の目が確かに光った。
そして、おじい様と呼ばれたそいつは肩から血を吹き出した。
「…私は、目が凶器なんです。
こうして、目を使って人に危害を加えられる。」
何度、傷ついてきたことか。
そして浅井は静かに涙をこぼした。
・・・
「目が、凶器？」
浅井は覆面男を気絶させて、そのままアパートの階段を降りた。
俺たちは浅井の思わぬカミングアウトに、狼狽えた。
「…私の目は、凶器です。
こうして人の動きを制御できます。
殺すことも、気を失わせることも容易い。
それに気づいたのは天人である父親。そして、その目の遺伝子を持っていたのは、やっぱり父親だった。
科学者だった父は、私のその目がいつか災いをもたらすと考えた。
だから10歳の春、私が望んだために時間を掛けて視力を失わせる薬を投与した。
そしてその6年後。私はとうとう盲目になった。
そして、父親はその科学力を駆使して、己の意思を積んだデータを、亡骸だったおじい様の体にプログラムした。
それから、おじい様は私の命か、はたまたなんの罪もない人間を殺すことを生きがいとするようになった。」
「なんで、殺すなんて…」
「娘がいると自分も危ういと考えたんじゃないか？」
そう言うと、万事屋は浅井に近づいた。
「んで、どうするつもりなんだ。
おまえはこうやって自分をさらけ出した。
今度は何したい。」
「…今度は…」
「お別れを言いたい…」
「お別れ…？！」
もう、ここにはいられないから。
すると、総悟が小さく、
『もう意味が分かんねえよ。』
などと呟いていたのが聞こえた。
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hikari(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます！正直に言う行き詰まっていたのでそう言っていただけただけで嬉しいです！ (2017年4月16日 18時) (
レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し不思議な話で、ちょっと好きな雰囲気でした。これからの活躍も楽しみにして居ます。 (2017年4月16日 9時) (レス) id: 3d0a97c40b (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！なかなか更新が滞り申し訳ないです！ (2017年4月4日 1時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 毎日、更新楽しみにしてます！ (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2283804e7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hikari | 作成日時：2017年3月28日 21時
