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「あれ、結構アクション系でもあるのか?」


思ったよりもビアンカの行動力に驚いた土方は、Aの方を見て聞き返した。


「と言うより、多分推理小説の類です!

盲目のビアンカがトーマスの謎とマリアが亡くなった理由を探すために、たくさんの謎を解くんです。

何も見えない代わりに、ビアンカには多面的な考え方と、天才的なIQが備わっていました。」


「へ〜。」


「私、こういうの好きなんです!

一昨日の夢で、この本を一緒にお母様と読む夢を見ました。」

「俺が来る前の日の夜か?」


「はい!私、なにかの意味があるのかなって思って…。
どうにかして読みたいなって思ったんです。

今考えたら読み聞かせじゃなくても思い出すことができました!」


あっけらかんと言うAに、土方は肩透かしをされた感覚を覚えたが、無邪気に話すその姿に微笑ましくも感じた。


(こいつは、ミツバじゃねえや。)



昨日の自分に反省しつつ、少しずつ己のことを話してくれるAに嬉しくもある土方だった。


・・・


「またてめえらか。」


正午頃。


昼食の病院食を平らげた土方は、なにかすることもなくタバコを門の前で吸っていた。


すると、昨日と同じ顔ぶれが土方の前を通り過ぎる…わけがなく。

「あ。今日もなに。あなた入院?」


「気色わりいからそのカマ口調やめやがれ。」


「酷いじゃない!あたしはかぶき町でヅラ子とともにパー子としてカマの天下を取れるのよ!」


「そんなん取って何が嬉しいんだよ。」


「別にクソほどもそんな称号興味ねえよ。」


「何なんだよてめえは!!」

「べっつにー?仕事だしいい?」

「仕事があって良かったな。」

土方がそう返すと、銀時は中指を立てた。

「土方さんも、お怪我酷いんですか?」


そんな銀時を無視して土方に新八は尋ねた。


「肩をざっくりとな。」

「油断しちゃあだめだぞ多串くん。
なんなら白夜叉がてめえに剣の振るい方教えようか?」

「んなもんこっちから願い下げだ。

てめえは化け物じゃなくてさっさと人の刀の振るい方を見つけやがれ。」


「うるさいアル。おっさん同士が喧嘩してもなんの得もないネ。」

「さっきからちょくちょくネタバレ挟んでますけど…」


「オッサンじゃねえし。」

「つかこんなんネタバレのうちに入んねえよ。」


「で、なんの仕事なんだ今度は。ミーアキャットの散歩か?」

「人探しです!言伝を頼まれました。」

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hikari(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます!正直に言う行き詰まっていたのでそう言っていただけただけで嬉しいです! (2017年4月16日 18時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し不思議な話で、ちょっと好きな雰囲気でした。これからの活躍も楽しみにして居ます。 (2017年4月16日 9時) (レス) id: 3d0a97c40b (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!なかなか更新が滞り申し訳ないです! (2017年4月4日 1時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 毎日、更新楽しみにしてます! (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2283804e7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hikari | 作成日時:2017年3月28日 21時

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