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「お孫さんがいらっしゃるんですか？」
「ええ。一人。今はあまり関わっていないですが…」
清子はそういうと、一つ写真を取り出した。
そこに写っていたのは、若い女性と子供だった。
「これは…？」
新八と神楽がその写真を見て頭を傾けた。
「私の娘と孫です。」
今から16年ほど前ですが…
そして清子は続けて言った。
「娘は既に他界しています。
孫は…私たちに迷惑をかけまいと娘が亡くなる前に16歳で独立していきました。」
「ふーん…親孝行じゃねえか。」
銀時は感心したように言った。
「はい。とても利口で奥ゆかしい子でした…」
清子は涙がうかぶのを感じた。
「…ただ。それからが大変でした。」
「娘は自分の子供が出ていってしまったことで狂ったように癇癪を起こすようになりました。
その時から、娘は身体とともに精神も病むようになりました。」
「…娘はその後すぐに他界してしまいました。
孫に伝えようと探したのですが、何分この老体じゃあ体力ももちません。
だから、万事屋さんにお伝え頂こうと…｣
「なるほど…ちなみにお孫さんの名前は？」
「浅井 Aです。申し訳ないのですが、全くどこにいるのか分かりません。
だから、探していただくことになります…」
「…なんか最近人探し多くね？
旅に出ちまった奴のこと探してた奴もいたし…」
「今はその話じゃないでしょ…」
新八は銀時につっこむと、清子に尋ねた。
「Aさんの体は丈夫だったんですか？」
「あの子のですか？
…えーと…確かあまり風邪の引かない子でした…」
「娘さんの方は？」
「あの子も確かに子供の頃は丈夫でした。」
「なるほど、わかりました。
まずはお孫さんを探したあと見つけたらお母様が亡くなってしまったことを伝えればいいのですね？」
「はい。」
清子はお願いします、と頭を下げた。
「いくら払うの？」
「え、ちょ…銀さん？」
「それによるよ。宛もない人探しなんて高くつきますよ。」
(やっぱりこいつクズだ。)
清子は銀時のそのがめつい発言に目を白黒させた。
「…なら、後払いで5万円お支払いします。」
「よーし！新八神楽！全力で探すぞ！」
「キャッホーイ！終わったら焼肉ネ！！」
新八は清子の隣で、騒いで外へ出ていく神楽と銀時を見て思った。
(こんな大人にはならない。)
「本当にすみません…」
「いいんですよ。きっちりしてる方が安心です。」
清子は微笑んだ。
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hikari(プロフ) - 若葉さん» ありがとうございます！正直に言う行き詰まっていたのでそう言っていただけただけで嬉しいです！ (2017年4月16日 18時) (
レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 完結おめでとうございます。少し不思議な話で、ちょっと好きな雰囲気でした。これからの活躍も楽しみにして居ます。 (2017年4月16日 9時) (レス) id: 3d0a97c40b (このIDを非表示/違反報告)
hikari(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！なかなか更新が滞り申し訳ないです！ (2017年4月4日 1時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 毎日、更新楽しみにしてます！ (2017年4月3日 23時) (レス) id: 2283804e7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hikari | 作成日時：2017年3月28日 21時
