【沖田総悟】拝啓お母さん、貴方の娘は猫になりました。【銀魂】

猫9匹 ページ9

「おいおい逃げんなって。」


逃げるだろ普通。



全然この場から逃れられない私は、もう何分も沖田の腕の中にいる。


こいつが異常な程に私(猫)を愛していることに深いのか浅いのかは知らないが理由があるのだろうか。



それともただ単純に漠然と動物を可愛がりたいという気持ちなのか。どっちでもいい。


そもそも私は元人間。


タイムリミットこそないがこんな生活は3時間で懲り懲りだ。



現時点で時刻が不明なのも若干の不安要素だ。



ホールドされていることも不快だしさっさと外に出たいから、私は更に抵抗の意思を伝える。




バタバタと四肢を動かしてなんとか逃れると、私はそのまま地面に足をつく。




ネットでたまに見ていた猫の動画のように、私は背中の毛を逆立たせた。




大抵のやつは猫のこの行為はお前を警戒している、という意思表示であることを知っているはずだ。




たとえそれを知らなくてもこの威嚇した顔を見ればすぐにいい仕草ではないということは伝わるはず。





そうだ、そのままお前は私を目から離すんだ。




そうだ、私はお前を警戒しているんだ。





は？なぜこっちにくるんだ！





「そんな顔をされると、いくら猫でももっといじめたくなるんでさァ。


さあ、気が済むまで存分に逃げろィ。」





(き…気持ち悪い！！！)

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