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猫7匹 ページ7

「それにしてもかなり大人しい猫だな。やっぱり飼い猫じゃねえの?」


黒い男はタバコを咥えながら言うと、沖田はそのタバコの匂いにあからさまに嫌な顔をして返した。


「そんなこたァありやせん。もしそんなに大事にされてんなら家の中で箱入り猫になりやすからね。

別の意味で捨て猫という名の箱入り猫になった後なら、人間に懐くのが賢いって気づいたんでしょうよ。」


沖田は私を抱えたままその部屋から抜け出した。抱きしめる両腕からまた私は顔を出して、後ろに見える土方と呼ばれた黒い頭の男を見た。


するとそいつは随分と考え込む様相が伺えた。


(男の人ってなにを考えてんだかわかんにゃい。)



同じこと言ったら妙はクスクスと笑って私に『いつか分かるわよ。』とだけ答えていた気がする。



先程までしつこく追いかけてきた男の腕に抱かれているなんてこの世はわからないことだらけである。正直本当は今すぐにでも逃げ出したいが、また追いかけられるのがオチなのは見えている。



(しばらくバレないしこのままでもいいか。イケメンに抱っこされるなんて経験なかなかないからにゃ。)



考えれば考える程に猫化が進む私。小石が足にあたって安眠妨害をしてきた女がまさかこの猫だとは思うまい。



沖田は勿論気づくはずもなくそのまま自室らしき部屋に入った。



私を用意していたらしいダンボールに入れると、その手で柔らかく頭を撫でてくれた。



(やっぱりなれてる…)



撫でてくる沖田の手がどうにも気持ち良くて、自分からそっちへと動いてしまうのは本能だから仕方の無いことだ。




沖田はまさに破顔した。



私を見て、『可愛いな、オマエ。』と一言残す。



(…にゃんだこいつ、キャラにあってない。)

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インク(プロフ) - ふゆきさん» 完結おめでとうございますw沖田くんが不器用なのは知ってた←そこが可愛いんやろ。沖田くんは私の中ではいつまでも好きなキャラ1位だな(`・ω・´)キリッ (2018年3月7日 16時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - インクさん» 夢女子は悪くありませんよ…(・∀・) (2018年3月6日 23時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 更新されるたびにヒヤヒヤしてます...沖田くん、頑張れぇ... (2018年3月6日 23時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - そもそもが人間なんだからしゃーないしゃーない。てか、それを受け入れろよ。現実を受け入れろよ沖田くん←現実を受け入れずに夢小説に現実逃避してるのはどこの誰でしょーねー。分かったらさっさと自分の将来とか考えろや(ヒィ!すみませんでした!)という茶番でしたw (2018年3月5日 19時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - まかろんさん» ありがとうございます!沖田は絶対猫派だと信じてますからね。はい。 (2018年3月4日 18時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふゆき | 作成日時:2018年2月25日 15時

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