猫38匹 ページ38
花side
三時間は短いのか、長いのか。
これを議題に結論をつけるには、アインシュタインが残した相対性理論を用いる必要がある。
でもそんな面倒なことはいいだろう、人によって違うのだから。
雨に濡れてしまった髪の毛を、猫神が渡してくれた白いバスタオルで拭いた。
大きなタオルは私が悩むために周りから身を隠すのに十分だった。
(あと…5分。)
「オマエハイツモ、悲シソウナ顔ヲシテイルナ。」
「猫神さん…。」
「私ハ正直、呪ワレテ猫ニナッタ存在ガココマデ愛サレルトハ思ワナンダ。
安心シロ。思ッタヨリ、花、オマエハ美猫ダッタラシイ。」
暖かい体を私の膝元に乗っけてくると、猫神は気持ちよさそうに寝入ってしまった。
そんな丸まった背中を撫でながら、ゆっくりと過ぎていく時間を感じていた。
5分が過ぎると、私の体は光を放った。
講堂の中だから人間のままだけど、外に出たらきっと猫になる。
雨はまだ止んでいない。
しばらく外を見ていると、沖田が私以上に酷い濡れざまをたずさえてこっちへやってきた。
ふらふらとした足取りだが、前を見つめていた。
「ハル…」
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インク(プロフ) - ふゆきさん» 完結おめでとうございますw沖田くんが不器用なのは知ってた←そこが可愛いんやろ。沖田くんは私の中ではいつまでも好きなキャラ1位だな(`・ω・´)キリッ (2018年3月7日 16時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - インクさん» 夢女子は悪くありませんよ…(・∀・) (2018年3月6日 23時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 更新されるたびにヒヤヒヤしてます...沖田くん、頑張れぇ... (2018年3月6日 23時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - そもそもが人間なんだからしゃーないしゃーない。てか、それを受け入れろよ。現実を受け入れろよ沖田くん←現実を受け入れずに夢小説に現実逃避してるのはどこの誰でしょーねー。分かったらさっさと自分の将来とか考えろや(ヒィ!すみませんでした!)という茶番でしたw (2018年3月5日 19時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - まかろんさん» ありがとうございます!沖田は絶対猫派だと信じてますからね。はい。 (2018年3月4日 18時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふゆき | 作成日時:2018年2月25日 15時