猫34匹 ページ34
ハルSide
どうやら私は猫神を名乗る全ての猫又神社の祀り神に嫌われているらしい。
見せしめよろしく私はしっかり猫にされたのだから。
でも、目の前をポテポテと歩く猫神さんが言う『願い事は呪いと同義』という言葉だけは、共感ができる。
確かにおまじないも『お呪い』と書くのだ。
だから私もそれをそろそろ受け入れなくてはならない。
「花。お前はこれから猫又神社の祠の裏側にある講堂で暮らしてもらう。あの講堂はこの世にある全ての呪いを無効にしてしまうほど純粋な場所。
だからあそこでだけは人間に戻れる。」
「ほんとですか?!」
「ああ。でも講堂を出てしまえば呪いは戻る。だからこそ自分が猫であるということを忘れるな。」
「…わ、わかりました。」
猫又神社。猫の足で歩いて体感時間はおよそ1時間。
一度だけ見た階段に足をかけて昇ると、猫神は祠の裏へとあるいた。
「ここだ。」
大きな建物の前で止まると、私も同じように足を止めた。
綺麗にされた講堂は、桜が舞い込んできていた。
朝方の淡い光が照らされたそこは、現実世界とは違うような異質なものを感じざるを得なかった。
「お前は今日からここを拠点にしてもらう。」
「…わかった。」
猫神さんは私にばさりと何かを落とした。
「なんですかこれ。」
「鍵だ。都合悪い時にこの講堂の扉を締められる。卑しいことに使えばお前は一生出られなくなるがな。」
「そんなことしません。」
82人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
インク(プロフ) - ふゆきさん» 完結おめでとうございますw沖田くんが不器用なのは知ってた←そこが可愛いんやろ。沖田くんは私の中ではいつまでも好きなキャラ1位だな(`・ω・´)キリッ (2018年3月7日 16時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - インクさん» 夢女子は悪くありませんよ…(・∀・) (2018年3月6日 23時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 更新されるたびにヒヤヒヤしてます...沖田くん、頑張れぇ... (2018年3月6日 23時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - そもそもが人間なんだからしゃーないしゃーない。てか、それを受け入れろよ。現実を受け入れろよ沖田くん←現実を受け入れずに夢小説に現実逃避してるのはどこの誰でしょーねー。分かったらさっさと自分の将来とか考えろや(ヒィ!すみませんでした!)という茶番でしたw (2018年3月5日 19時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - まかろんさん» ありがとうございます!沖田は絶対猫派だと信じてますからね。はい。 (2018年3月4日 18時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふゆき | 作成日時:2018年2月25日 15時