猫12匹 ページ12
「ッチ…!逃げ足ばかり早いじゃねェか…」
「それは俺のセリフだっての!いつまで猫なんか追っかけてんだ!さっさと仕事しろ!ど阿呆!!」
後ろでは沖田は土方に頭をひっぱたかれていた。ざまあみろ。
そのまま私はとんずらをさせて頂き、人気のない路地裏へと駆け込んだ。
だがそれは大きな間違いであることに直後気づくのだ。
『お前、どこの猫だにゃ。』
「え?」
『どこ出身の猫だか聞いてんだにゃ。さっさと答えんとしばくにゃ。』
(語尾のにゃってので全然怖くないんですけど。緊張感のきの字もない。)
私が踏み込んでしまったのは、不良猫と言うべき野良が蔓延るナワバリである。
フーっと私がやったように目の前のシャム猫は背中の毛を逆立たせていた。
『おお!ジャム様の逆なでだぜ!もうこのメスの生きる道はねえや!!』
ぎゃーごぎゃーご、うにゃああ、しゃあしゃあ、
色んな鳴き声は私の敏感な耳に響いてくる。目の前のシャム猫はジャムいうらしい。
(私何もしてないんだけど…!)
結局メスだとわかっていても襲われるのはやっぱり美猫じゃないからか。
いやいや、なんで猫に認められないだけでこんなふうに惨めにならなきゃならんのだ。
私は急いで踵を返してそのまま元の比較的穏やかで人通りのある街へと戻っていく。
またジャムは私のことを追いかけてくる。
あれ、デジャブ?
とにかく逃げるが勝ち。私はそのまま走っていく。
今度は石ではなく私自体がまた別のものにぶつかってしまった。
「……お前、まだここにいたのかよ。」
タバコをくわえる男。土方は私を見下げてからそのまま抱っこしてくれた。
追いかけてきたジャムに怯えているフリをすると、さっしてくれたらしくこいつはそのまま私を頭に乗せて猫が来た方とは逆方向へと歩いていった。
(ら、ラッキー、助かった…)
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インク(プロフ) - ふゆきさん» 完結おめでとうございますw沖田くんが不器用なのは知ってた←そこが可愛いんやろ。沖田くんは私の中ではいつまでも好きなキャラ1位だな(`・ω・´)キリッ (2018年3月7日 16時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - インクさん» 夢女子は悪くありませんよ…(・∀・) (2018年3月6日 23時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 更新されるたびにヒヤヒヤしてます...沖田くん、頑張れぇ... (2018年3月6日 23時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - そもそもが人間なんだからしゃーないしゃーない。てか、それを受け入れろよ。現実を受け入れろよ沖田くん←現実を受け入れずに夢小説に現実逃避してるのはどこの誰でしょーねー。分かったらさっさと自分の将来とか考えろや(ヒィ!すみませんでした!)という茶番でしたw (2018年3月5日 19時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆき(プロフ) - まかろんさん» ありがとうございます!沖田は絶対猫派だと信じてますからね。はい。 (2018年3月4日 18時) (レス) id: c3febc506b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふゆき | 作成日時:2018年2月25日 15時