10 個の願い【伏黒恵】 (ページ2)

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｢おい…余命10日なんて…本当なのかよ…｣

俺はそう尋ねる

本当は信じたくないし

夢であって欲しい

だがそう現実は甘くない

『うん…実は昨日の任務後倒れちゃってさ』

『元から持病があって。前まで何ともなかったんだけどつい1週間前くらいから悪化しちゃったらしくて』

Aが病気持ちだったという事は初めて聞いた

だが最近体調を崩していたと言うとに

それに気付いてやることは出来なかった

｢すまない…本当に…｣

俺がちゃんと気付いて

もっと早くに家入先生の所などに見せていれば

と悔やみ手を強く握る

するとそれにAは気付いたのか

その手を優しく握ってくれた

『恵くんのせいじゃない…私もちゃっと恵くんに伝えようとしなかったし』

『そんな事より私』

『死ぬまでの10日間』

『恵くんに10個のお願いを聞いて欲しいの』

『1日1個』

｢ああ。喜んで｣

そう提案を出すAに俺は直ぐに了承した

するとAは顔を明るくし

『ありがとう！』

と笑顔で返した

俺は

Aに今までしてやれなかった分

残りの10日間くらいはAを幸せにしたい

彼氏として隣に居てやりたい

Aへのせめてもの償い

その後俺は五条先生の所を尋ねた

Aがﾀﾋぬまでの10日間

俺とAを休ませてくれと

俺は任務を減らしてくれるだけでもいいからと

｢ん～仕方ない。可愛い生徒の為だいいよ｣

五条先生はあっさりと許可をくれた事に驚くと

｢僕もAには最後くらい幸せになって欲しい｣

｢上は多分煩いだろうけどいいよ。その代わりその10日間の休みが終わったらバシバシ働いてもらうよ｣

｢はい。ありがとうございます｣

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