【銀魂】泡沫とりんご飴【沖田総悟】

5 めちゃくちゃ ページ7

『だ…誰……？』


泣いているところをみられたくなかったので顔を覆い、こもった声で話しかける。


『………しらねぇ。俺も誰だかわかんねぇ』


な、なにそれ…


言ってることめちゃくちゃじゃないか。


変な人にあってしまった、なんて思っているとさらに声をかけられる。



『アンタ。さっきの男たちにいじめられていた奴と一緒にいたやつかィ。』


おそるおそる手をどけ、少年のいる木に目を移すと少年は竹刀を片手に木からおりてきていた。


何が何だかわからないでいるとまた声をかけられる。



『なんで助けてやらんかった。』



どくんと心臓が脈打った。



私は、私にはあれしかできなかった。


言葉が出てこない。



『………わ…わた……私は………』


『怖かったから』


的確なことを言われ目の前が滲む。


『あ…貴方になにがわかるんですか!!!』


すぐにはっ、と息を呑み小さな声でごめん、と謝る。


『………自分が誰かわかんねぇやつになにがわかるの……か。』


少年は続けて言う。


『まぁでも少なくともてめぇよりかはわかんねぇだろうな。だから…』


少年は木から軽々とおりてきてこちらに近寄る。


そして私の背中をトンっと押した。

『てめぇの気持ちはてめぇにしかわかんねぇんでィ。だから。』


負けるな、とつけたして言い放った。


ソイツの目はじいっと訝しげな目でみているが何処か優しい目だった。


『…でも………怖いです…』


あの子たちのことを考えると足がすくみ声が出なくなる。


『なら。俺が助太刀しにいってやらァ。』


そう言うと少年は私の手を引いてさっきの男の子たちの元に向かう。

6 ニ人なら→←4 いい奴

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す