【銀魂】泡沫とりんご飴【沖田総悟】 (ページ5)

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3 喧嘩勃発ページ5

「総悟テメェいい加減なこと言ってんじゃねぇぞ!!!」

「土方さん言い訳ですかィ。見苦しいでさァ。」

そこには先ほどのマヨネーズの客と栗毛の…おそらく同い年くらいの少年がいた。

「うるせぇ今日は休暇だ!!!ってか大体テメェもいつもサボってんじゃねぇか!!!!」

「あーあー何も聞こえない土方しね。」

「どさくさに紛れて暴言吐くな!!!」

………それにしても仲悪すぎません？

栗毛の少年がマヨネーズの客に敬語を使っているからマヨネーズの客の方が上司なんだろうな、なんて思っていたら鋭い金属音が聞こえた。

「しね土方ァァァァァァァァッ!!!!」

「お前がしねェェェェェェェッ!!!!」

あまりの衝撃音に肩を竦めるが何事だ、とその客たちに目線をやる。

すると刀を出し戦っているのだ。

正しくは栗毛の少年が攻撃を仕掛けそれをマヨネーズの客が受け止める、と言った感じだが…

「す、ストーップ!!!何してるんですかッ…」

すぐさま止めに入り2人を仲裁する。

すると栗毛の少年は一瞬目を見開いたかと思うと何かを呟いた。

あまりに小さな声で私には聞こえなかったが今はそれどころではない。

「み、店先で喧嘩は……めっ！ですよ!!」

……………これでもがんばった方なのだ。

他の客、そして近くの通行人がぷっと吹き出した。

盛大な笑い声が店内に響く。

あぁ。またやっちゃった。

昔からよく言えば優しい、悪く言えば怒れない性格だったのだ。

かぁぁっと自分のいったことに羞恥心が湧いて来た。

それを押し殺すかのように唇を噛みしめるとぽたりとじめんに赤い花が咲いた。

赤い花、なんて綺麗に言っているが要するに私の血。血液なのだ。

こんな時、あの人は。

笑い声が響く中、昔の記憶に手を伸ばした。