8 思い出 ページ10
『あの…。あ、あのっ!!』
男の子達と戦った次の日、あの場所に向かってみることにした。
案の定あの少年は木の上でお昼寝中で。
しつこく声をかけるとやっと返事が返ってきた。
『………なんでィアンタか。』
『アンタじゃないですAです。』
『なんでィAか。』
『いちいち言い直すんですねまめですね』
くすっと耐えきれず笑いをこぼすと少年は恥ずかしくなったのか頬を赤く染め、そっぽを向く。
『………いい人ですね』
たくさん怪我したけれど。
痛くて辛い思いしたけれど。
何故だか私は笑っていた。
『………別に』
少年は耳まで真っ赤に染めむぅっと頬を膨らませた。
一瞬可愛いな、なんて思ったがそれは心に秘めておこうと思う。
『それで。貴方はなんてお名前なんですか??』
私の狙いはこれだ。
きっと普通に聞いても答えないだろうからあえて先に名前をいっておくのだ。
これでもう言わなくてはいけない、という雰囲気を作るのだ。
『………総悟。』
少年がぽつんと呟く。
が、私にはばっちりと聞こえていた。
『総悟君ですね!!昨日はありがとうございました!!』
ふわっと癖っ毛の髪の毛を揺らしながら話す。
『ん。別に。』
そっけなく返す君に。
私はふわりと笑っていた。
私はとてつもなく惹かれてしまっていたんだ。
この不器用さに。
胸がきゅっと熱くなった。
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引き続き「泡沫とりんご飴」をよろしくお願いします!
追記:新作出しました(
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/22073/
↑【銀魂】万事屋の仔猫ちゃん【坂田銀時】
というお話です!見ての通り銀さんオチの、ギャグ恋愛となっております。宜しければ閲覧なさってください!
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威猇_(プロフ) - ももこめさん» やだわ師匠だなんて(((ありがと( (2018年4月10日 18時) (レス) id: 62fe788d65 (このIDを非表示/違反報告)
ももこめ - もうさすがです師匠(( (2018年4月10日 17時) (レス) id: dd053f38f2 (このIDを非表示/違反報告)
威猇_(プロフ) - 瑠璃さん» 閲覧サンクス!多分もーちょいで終わるからよかったらまたみてくださいな() (2018年4月10日 17時) (レス) id: 62fe788d65 (このIDを非表示/違反報告)
威猇_(プロフ) - +雨神 蛙+さん» わての知ってる子よね?((ありがと!頑張る笑 (2018年4月10日 17時) (レス) id: 62fe788d65 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - よき(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年4月10日 17時) (レス) id: 2d2ba87153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月兎。 | 作成日時:2018年2月27日 17時