＿. ページ29
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「先輩、俺シャワー浴びてきますね」
「あ、うん」
気を遣わせないように、席を外す。
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・
戻ると先輩はソファに横になり目を瞑っていた。
寝ては…ないかな。
そろそろ連絡が来ていてもいい頃だけど。
ソファの下に座り、綺麗な顔をおがむ。
瞑った目から流れる涙をすくう。
「先輩…」
「ん…きたないよ…ごめん」
手を伸ばして俺の手を拭こうとする。
「汚くないですよ、気にしないで」
それを丁寧に遮り、代わりに先輩の柔らかい頭を撫でる。
「もう…」
ちょっと恥ずかしそうに、そして無抵抗になる。
「先輩、今日泊まりますか…」
「うん……そうしたい…」
「ふふっ、じゃあ、シャワー浴びてきてください」
「あ、うん、ありがと…」
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・
「おふろ、ありがと」
「はーい、どうぞ、ベッドの方使って下さい」
「え、いいよ、また、悪いもん…」
「遠慮する方が悪いです！ほらほら」
肩を持ってベッドの方に押し進める。
「ううう、、あ、ありがと」
「いいえ！」
なんとか落ち着くと携帯を確認する先輩。
眉を下がらせて小さな溜息を吐く。
彼から連絡はなかったみたい。
「おやしゅみ…」
もぞもぞと布団に潜りながら、
いつもの舌っ足らずを増幅させてつぶやく。
小さい子みたいな可愛い先輩。
「おやすみなさい」
・
先輩があんなだからなるべく冷静でいたけど、
やっぱり落ち着かなくて、休みなのに早くに起きてしまった。
横を見ると先輩が俺のベッドで寝ている。
少しでも一緒にいる時間を感じてたくて、
寝ている先輩のベッドの横に座る。
なんだか最近こんな場面ばかりな気がするけど、
ずっと足りないずっと飽きないずっと一緒に居たい。
そうさせるのは光先輩だからだよ。
隣にいると、柔らかな先輩の空気に包まれて、
心が安らいで浄化されるような気持に持っていかれた。
＿＿＿＿
はは、そう思ったら、なんだ、
また、寝ている先輩の横で寝ていたみたいだ。
先輩の手のひらの中で目覚めるAM8:30
それは母の様に俺の頭をやさしく撫でる先輩。
すっっごく恥ずかしくて、嬉しくて。
「ゆうと、おはよ」
「お、おはよ…ございます」
なんか緊張しちゃって、はっきり喋れない。
起き上がろうとすると。
「いーよ、まだ寝てても、ふふ」
「い、いいです…すみません…」
恥ずかしいですよ、大人の男が先輩にそんな風に優しくしてもらうなんて。
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
