スキ ページ28
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「だからね、ちょっとゆうとのこと避けてた」
「そう…だったんですか…」
最近のおかしな言動はそれが原因…？
「ごめんね、気持ち悪いでしょ、だから俺にかまってくれなくていいよ」
「気持ち悪いわけないです！」
「嫌じゃないの？こんな奴」
「嫌じゃない…嫌だなんて」
「やさしいね…ゆうとは本当にやさしい…」
優しいんじゃない。
だって、先輩の事が好きだから。
構いたい、一緒に居たいんですよ。
じゃあ、これでも優しいって言ってくれますか？
「先輩…」
「ん？」
「もっとドキドキしてください…」
「えっ…」
今度ははっきりと意識がある。
それでも自分の気持ちを抑えられなかった。
涙で潤んだ綺麗な瞳で俺を見つめる。
先輩の無防備な唇にそっと自分の唇を落とす。
「ゆ…と？」
…きゅっ。
先輩の唇を指で押す。
いつかの仕返しです。
どうする？先輩。
俺を嫌う？罵る？無言で出ていく？
さぁ、どれ？
・
・
そこに答えはなかった…
＿＿＿＿＿＿＿ｯﾁｭ
先輩は目を瞑ると俺の口に、一瞬、ちょっと触れるくらいのキスをした。
え＿＿＿＿
数秒、時が止まったように思えた。
すると、急に雰囲気を変えて、
「も〜、ダメだよ、先輩からかっちゃ」
「いや、からかっ」
「ん」
ダメだよと小さい子が怒るみたいな顔をして、む。と口つぐませる。
どうしたらいいんだろう、俺は。
今の行動で、もう自分の気持ちを伝えたようなものだけど。
何も言ってくれないし、言わせてくれない。
無かった事にしてって事かな…
でもどうしてキス…したの。
勘違いしちゃうでしょ…
悩んでいると先輩が声をくれた。
「今日…もし…泊ってもいい…？」
「えっ、もちろん！」
「ありがと…」
「いえ…」
それは、もし…泊ることになったら嬉しいけど、
どうせまたすぐ気が覚めた彼から電話が来るんでしょ。
「ゆ…と、横になってもいい？」
恥ずかしそうに俺に言う。
「あ、はい、どうぞどうぞ」
俺が隣に座ってたらくつろげないよな。
急いで立ち上がる。
ていうかずっと隣にいて気まずかったのかも…
色んな事を意識すると、部屋がやけに静かに感じてTVをつけた。
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ゆんぴょ(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます！早めにスピンオフupしますね♪ (2019年8月17日 22時) (
レス) id: 5a6b953178 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - とってもおもしろかったです！スピンオフ待ってます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 8d82e99298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんぴょ | 作成日時：2019年6月7日 11時
