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あれから何分たったか分からないけど、私たち鬼邪高全日と鳳仙が相手していた牙斗螺はもう動かなくなった。
久々に沢山動いたこともあって少し息を整えていると、イザにぃが私の頭に手を置いて言葉を掛けてくれた。
｢よく頑張ったな、疲れただろ？……にぃがおぶってやる｣
『ありがと、イザにぃ』
そんな会話をしてイザにぃの背中に乗ると、私たちの方に他の一派や鳳仙の奴らが集まってきた。
｢お前らケガ無さすぎだろ｣
｢オレらは横浜で総長と副総長、四天王の筆頭だったからな｣
｢ん？……その名前って｣
ジャム男はイザにぃの言葉に首を傾げると、すぐ隣で支えていた司が驚くほどの声量で声を上げた。
｢も、もしかして……元横浜天竺の総長のイザナさんって、不良界の間で呼ばれていたあの“不死身のイザナ”と“喧嘩屋鶴蝶”、それに副総長の“狂乱のA”っていう有名な……！｣
『その名称久々に聞いた気がする……』
私の呟きにイザにぃと鶴蝶が少し肩を震わせながら笑っているのを見て、私は隣にいた鶴蝶を睨みつけて足で少し蹴った。
｢わ、悪かった……｣
『フンッ』
そして牙斗螺との抗争からしばらく経った日のこと、私たち全日の全員は鬼邪地区にある神社に来ていた。
｢我儘聞いてくれてありがとな｣
｢初めて会った時から、俺もこうなんじゃねぇかなって思ってた｣
楓士雄と佐智雄のその会話にイザにぃも私も口角を上げてただ見守ってから2人の殴り合いが始まった。
数分後地面に仰向けで倒れ込んだ楓士雄の額に轟がデコピンをやろうとしたがその手を止め、手を差し出した。
｢すまん、ドロッキー｣
｢……鬼邪高のトップは暫く俺が預かるわ｣
｢はぁ？｣
｢鳳仙とやってまだ負けてねぇのは俺だけだろ？｣
｢……うるせぇな、次はぜってぇ勝つんだよ｣
楓士雄はそう言うとよろめきながらも立ち上がった為、すぐに轟に支えられ、轟が楓士雄に言った。
｢勝ってもらわねぇと……コイツらもよ｣
イザにぃの腕に自身の腕を組んで楓士雄を見る私たち兄妹と、イザにぃの隣で腕を組んでいる鶴蝶を楓士雄が見ると司が言った。
｢勝てねぇ相手じゃねぇよ｣
｢そうっす！｣
｢オレと鶴蝶が直々に扱いてやるぞ？｣
神社の階段を降りた私たちの前に見慣れた2人の姿がバブに跨りながらいた。
｢ねぇイザにぃ、あの2人って……｣
｢モッチーと獅音か？｣
私とイザにぃの言葉に周りにいた全日の全員が首を少し傾げていると、私たちの声に反応したのか2人が振り返った。
｢イザナ、A、鶴蝶！｣
｢灰谷の言葉は本当だったのか！｣
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ユキト(プロフ) - まさかのコラボ、めっちゃ面白いです！期待してます！ (7月6日 22時) (
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作者名：シフォンヌ | 作成日時：2023年3月23日 0時
