【HIGH ＆ LOW】横浜天竺の兄妹はSWORD地区へ【東リべ】 (ページ2)

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この日はイザにぃ率いる私達横浜天竺と、“無敵のマイキー”率いる東京卍會の決戦だった。

私達も東卍もお互いがボロボロな最中、1発の銃声の音が響き渡り、私は音がした方に目をやった。

そこには口から血を流していた幼馴染の鶴蝶の姿があり、つい最近天竺の参謀になった稀咲が銃を持ってイラつきながら鶴蝶に一方的に話している姿があった。

｢マイキーが使えなくなった今、オレはイザナを媒体にするしか無くなった……鶴蝶、テメェは邪魔なんだよ｣

そして稀咲が銃をまた打とうとした時、見慣れた人が鶴蝶を庇う為に前に出た。

それに気が付いて私も全力で2人の元に行って、2人に倒れ込むようにして地を蹴って覆い被さった。

その拍子に腕に銃弾が掠ってしまったけど、それでもイザにぃと鶴蝶を失わずにすんで涙が流れた。

イザにぃの上になった私はひたすらにただずっと泣いていると、上体を起こしたイザにぃは私の頭を撫でながらマイキーに言った。

｢オレは真一郎ともオマエともエマとも兄弟なんかじゃない、唯一血の繋がったA以外誰とも血が繋がってないんだよ……なぁマイキー、救いようねぇだろ？……ゴメンな鶴蝶。でも、オレ達にはオマエしかいないから｣
『うん……一緒に育った兄弟として、誰1人かけて欲しくない……』

その後、稀咲はバイクに乗って現れた半間によってこの場から離脱し、後になって稀咲がトラックに撥ねられて死んだ事を知った。

同じチームの蘭と竜胆は警察に逮捕されたけど、私とイザにぃは東卍のマイキーとドラケンによって、鶴蝶が運ばれた病院に連れて行ってもらった。

イザにぃはマイキーに｢オレとAは遠くに行く｣と言って、私達の妹のエマの葬儀に参列して直ぐに横浜から離れたところにあるSWORD地区と呼ばれる場所に引っ越した。