【アダムス・ファミリー】アダムス家次女の学園生活【ハリーポッター】 (ページ8)

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朝食を食べ終わってから暫くゆっくりしていると、時間はあっという間に過ぎ、マルフォイ家は帰る時間になった。

｢お互いのことを知れて、有意義な時間だったわ……娘達もドラコと楽しんだようだしね｣
｢それは良かったわ。Aちゃん、ホグワーツでもドラコと仲良くして欲しいわ｣
『分かったわ』

Aはそう言うとドラコの方を向いて言った。

『ドラコ、貴方のこと少しでも分かって良かったわ。今度は一緒に湖とかでダイナマイトを投げて遊びましょう』
｢あ、あぁ｣

まだ同い年であるAの言動などにに慣れていないドラコだったが、ドラコにとってAという存在がいることで少しでも普通の子として遊ぶことが出来た為に内心では、嬉しかった。

｢それでは次に会う時は9と4分の3番線の前で会うとしよう｣
｢そうだな｣

ルシウスとゴメスがそう約束を交わすと、マルフォイ家の3人はアダムス家の中にある暖炉の前で姿くらましをして帰って行った。

マルフォイ家が帰り数時間が経過した頃、Aは部屋にいるブラッディをいつものように撫でていると、何処からか家族の中で聞いた事のない低い声が聞こえてきた。

『誰なの？姿を現しなさい』
«此処だ、A»

Aの膝から声がした為に目線を下にすると、ブラッディの口が話すごとに動いている事が分かった。

『話しかけていたのは貴方だったのね、ブラッディ……パパとママに報告するから一緒に行くわよ』

Aはブラッディを連れてゴメスとモーティシア達がいる部屋に入るなり、自分に能力が開花したことを告げた。

｢確か私達魔女の血族にその昔、その人だけにしか聞こえないという動物と話すことが出来る能力を持った人がいたそうよ｣
｢こんな小さいうちに能力が開花するなんて素晴らしい事だよ、A！｣

モーティシアとグラニーの両方に頭を撫でられて、僅かに口元が上がったAは、自分だけに宿ったその力を使って新しい悪戯をしようと考えた。