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「待てよ」
『え……何でしょうか?』

中也に腕を掴まれたAがそう呟くと、その側に居た敦達は掴まれている腕を見て言った。

「君、さっき私達を庇って怪我をしてるだろう?」
『あ……でも平気です』
「太宰さんの言う通りだ……少し着いてきて貰おう」

一行にそう言われたAは、小さくため息を着くと肩に乗っているダイジンと共にヨコハマにある薬局で薬や包帯などを買った。

その後A達は公園に入り、Aの手当を中也が担当した。

《先程、ヨコハマ市内南部を震源とする最大震度六弱の地震が発生しました。この地震による津波の心配はありません。また———》

芥川が持っていた携帯で先程の地震の情報を知ったAは、芥川に携帯を返すと丁度応急処置を終えた中也にAは言った。

『慣れているんですね……』
「まァな———つゥか、手前に聴きたいことが結構あるンだが」
『そうですよね』

Aは膝に乗せたダイジンを撫でながら、要石の事やミミズの事について4人に話した。

「そ、それじゃあそのミミズっていうのは……やっつけたんですよね?」
『あれは一時的に閉じ込めただけなんです……要石で封印しなければ、ミミズは何処からかまた出てきます』
「え……また地震が起きるってことですか?要石って、さっきも言っていたけどそれって———」

敦が不安交じりにそう言うと、Aは安心させるように「大丈夫」と言った。

『それを防ぐのが、私の仕事なんです』
「仕事?」

敦の隣で聞いていた太宰がそう聞き返すと、Aは先程のことと今のことを含めて礼をして自身の名前を言った。

お互いに自己紹介し終えると、Aは敦の膝に乗っていた兎のぬいぐるみに視線を移した。

それは敦が同僚の鏡花にプレゼントしようと買ったぬいぐるみで、それを見てAはにこりと微笑んだ。

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設定タグ:すずめの戸締まり , 文スト , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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虚無虚無ぷりん - すずめの戸締りも文ストも好きなので嬉しいです!応援してます! (2023年2月2日 11時) (レス) @page6 id: d13357cef5 (このIDを非表示/違反報告)
7 - うわぁ、待ってください。好きです((応援してます! (2023年1月31日 17時) (レス) id: 9d95f1ffe8 (このIDを非表示/違反報告)
nemuruneko0315(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2023年1月30日 15時) (レス) @page2 id: bad30b3ef3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シフォンヌ | 作成日時:2023年1月30日 0時

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