4 ページ5
そして遂にアントニオの儀式のパーティが始まり、町の皆がマドリガル家に集まってきた。
マドリガル家の中にはたくさんの人で賑わっていて、メイリーは自身の魔法で子供たちに水で作ったパーティ限定の風船や水の通路を作り、楽しませていた。
そして儀式が始まるその時メイリーと両親、姉のドロレスと弟のカミロと一緒にアントニオを迎え入れた。
｢ハッハッハ！来たか！！｣
｢あぁ見て、大きくなって……｣
ペパの頭上にはまだ不安なのか雲が現れていたが、フェリックスがその雲を避けてペパに言った。
｢ほらペパ、アントニオがびしょ濡れになる｣
｢お前はパパの自慢の息子だ！｣
｢俺はそんな声じゃない｣
｢俺はそんな声じゃない｣
カミロがフェリックスに姿を変えてフェリックスの真似をすると、フェリックスはカミロの声真似に否定をした。
ドロレスの隣でアントニオを笑顔で見つめているメイリーはドロレスに聞いた。
｢ドロレス、おばあちゃん何か言ってる？｣
｢おばあちゃんが、時間だって｣
｢ドアの前で待ってるからね｣
ドロレスはメイリーの手を繋いで、他の家族が待っている階段の前に行き、アルマの話を聞いていた。
｢今から50年前、暗闇の只中でこのロウソクが奇跡を与えてくれました。私たち家族はその栄誉に預かり、魔法の恵みを使って地域のために心から尽くしてきたのです。今宵、再びここに皆で集い光の中へ新たな1歩が踏み出されるのを誇らしく見守りましょう｣
メイリーはその話を聞きながら弟のカミロの手をそっと握っていると、その様子に気がついたカミロもそっとメイリーの手を握り返した。
｢姉ちゃん、アントニオなら俺たち家族みたいに最高のギフトを貰えるよ｣
『そうね、カミロ』
アントニオの様子をそっと見守っていると、アントニオが握ったドアノブが光り輝き、新しいギフトであるアントニオの動物と話す能力が家族のギフトの中に加わった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Dオタ - この間の金曜ロードショーで見てハマって夢小説見漁って全部読んだ中で一番好きです♡これからも頑張ってください (11月20日 19時) (
レス) id: 9a7e557784 (このIDを非表示/違反報告)
うか(プロフ) - すき (11月19日 0時) (レス) @page7 id: 3da31f1962 (このIDを非表示/違反報告)
瑠可 - 初めてシフォンヌさんの小説を見ましたがすごい面白かったです！更新されるのを待ってます☺️ (11月18日 21時) (レス) @page7 id: 1b56191491 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シフォンヌ | 作成日時：2022年10月15日 0時
