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オディハに着いたノア達は地鳴らしが来る前に飛行艇を動かす為に準備に取り掛かっていた。
｢ノア、お前はミカサと細かい物を詰める準備を……｣
『ポルコ、私はリアが命を落としてまで助けてくれたあなたの傍に少しでもいたいの』
｢……分かった｣
ノアはポルコと共にジャン達の所に向かい、飛行艇の幌を剥がしたりと手伝いをしていた。
｢クソッ爆薬が邪魔だ！｣
｢切り捨ててしまおう｣
｢待って……何かに使えるかもしれない。飛行艇に積んでおこう｣
ノアは手伝いをしながらも、船の停留所に待機させていた船内から微かに聞こえるファルコの泣き声に目を伏せた。
｢悔しいのは俺も同じだ……だが、俺達の今すべきことは地鳴らしを止めることだ｣
『確かにそれもそうなのかもしれない……ポルコ、私達の未来ってどうなるんだろう……仮に地鳴らしを止めたとしても、マーレの人達からはきっと認めて貰えない』
ノアはマガトの最期を目の当たりにしてから、憔悴しきったような表情で今もずっと自身の両手に爪を食い込ませていた。
｢仮に認められなくても、お前には俺は勿論ここにいる全員がいる……だから、俺たちの手で地鳴らしを……エレンを止めよう｣
『そう……だね』
ライナーやジャン達もその2人の会話を少し後ろで聞きながらも、それぞれの今すべきことをやる為に準備をしていた。
｢ハァ……船にあった燃料はこれで全部だ！｣
｢そこに置いといてくれ！｣
そして朝日が昇ってすぐのこと、ノアとポルコは船の近くにいたアニの元にいた。
既にそこにはピークとライナーもいて、2人もアニと話す最後の機会となった。
｢私だけ逃げることになるなんて……｣
｢気にしないで……貴女は最初からマーレに服従してなかった。今更背負うものなんて何もないよ｣
｢あとは俺らに任せとけ｣
『……アニ、どんな結果になろうとも私は貴女の親友だからね』
アニがノアとピーク、ポルコを見つめていると、ライナーがアニに話をした。
｢ずっと謝りたかった……お前とベルトルトに。
全てはあの日、俺が作戦を続行したことから始まった……あの日、もし引き返していたらお前もベルトルトも故郷に帰って家族と会えたのに……謝ることすら烏滸がましく思える｣
｢うん。何度殺そうとして思い留まったか分からない｣
｢よく我慢できたな｣
ノアは泣きそうになりながらもただずっと、隣にいたポルコの手を握ることしか出来なかった。
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薫凛(プロフ) - ポルコの作品少ないので見つけた時すごく嬉しかったです！更新頑張ってください！ (12月12日 21時) (
レス) @page35 id: 118bbc710d (このIDを非表示/違反報告)
よーむ - 続き楽しみにしてます (6月13日 18時) (レス) id: d50cce198b (このIDを非表示/違反報告)
かりな(プロフ) - 続き楽しみです (2023年3月7日 23時) (レス) id: 7fdaa38abf (このIDを非表示/違反報告)
hijirichan4224(プロフ) - 華衣さん» 喜んで貰えて嬉しいです！漫画を元に進めていって、最後まで終わったらアフターストーリーも書いていきますね！ (2022年2月14日 23時) (レス) id: f9e6be770b (このIDを非表示/違反報告)
華衣(プロフ) - シフォンヌさんが作られたこの小説のファンの一人です。ポルコを救済してくれてありがとうございます。 (2022年2月14日 23時) (レス) @page15 id: 648bde2b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シフォンヌ | 作成日時：2022年1月24日 0時
